薪ストーブ雑誌とかインターネットを調べると何万円もする煙突掃除棒があったり、業者さんにお願いすると1万~2万円は必要になるので煙突掃除は敷居の高いものに思えます。でもやる気を出せばホームセンターにあるもので必要十分にDIY掃除が出来ちゃいます!
ホムセンで簡単に集まる7種の神器
- ヘルメット
- 作業眼鏡
- マスク
- 手袋
- 鉄製煙突掃除棒
- ワイヤーブラシ
- 45Lポリ袋
ヘルメット
概算:2,000円前後
高所作業をする場合もありますし、そうじゃなくとも屋外作業で万が一の事態に備え「必携」です。
この時に最も注意すべきは「飛来・落下対応」のヘルメットを選ぶことです!
3ケタ売価のヘルメットもありますが大半が「飛来物対応」のみです。脚立から落ちたり足を滑らせて高所転落時に頭を衝撃から守ってくれる「ライナー」と呼ばれる、発泡スチロールが入った物を必ず選ぶようにしましょう。
ヘルメットの内側を見て「発泡スチロール」が入っていればOKです!
作業眼鏡
概算:300円前後
案外忘れがちなアイテム…
ススが目に入ったり、灰が舞い上がって目に入ったりすると中々取れません(笑)
良く忘れるのですが作業を進める為にも必携です!
※本来は「防塵眼鏡」が良いのですが密室空間ではなく、屋外作業なので一般的な作業眼鏡でOKです。
マスク
概算:100円
こちらも忘れがちなもの…
着けずにやってみたところ真っ黒ハナクソに(笑)
ドラックストアや作業用品店で売っている一般的な100枚程度のマスクで十分です。
手袋
概算:100円
こちらも素手でやると真っ黒に、中々取れません…
軍手でも良いのですが私は「とある手袋」を愛用しています。
下に書いてある「+αで揃えたいアイテム」に記載していますのでご覧ください。
鉄製煙突掃除棒
概算:ブラシ500円前後、5本1500円前後
無いとお話にならないアイテム(笑)
注意したいのはブラシの「径に合わせる」事と、必要な「煙突の長さ」を調べる事です。
欧米製薪ストーブ煙突の径は概ねφ15㎝ですので「6インチ」または「15㎝」のブラシを買いましょう。
※ホムセンなどでは4インチ(約10㎝)や5インチ(13㎝)のブラシもあります。必ずご自身の煙突の径を事前に調べましょう。
また、ブラシに合わせる「柄」の部分である掃除棒です。これは1本約90㎝ですので、我が家では5本つなげて使っています。
必要な長さを目測でも良いので調べておきましょう。
真鍮ワイヤーブラシ
概算:150円前後
ハンディタイプのブラシです。
煙突トップのスス取り、煙突内部の接合部分等の「ちょっと細かい所」に使います。
煙突内部は掃除ブラシを入れて掃除しますが立体的な部分や、煙突トップの入り組んだ部分に付着しているススは取り切れないので必携です!
※必ず「真鍮」を選びましょう。スチール素材のものは硬度が高く、直接手でゴシゴシ磨くと力が入りすぎて煙突本体を傷つけてしまいます。
45Lポリ袋
概算:200円前後
4枚~5枚使います。
大きさ、素材など様々なものがありますが「45L」の「厚さ0.03mm以上のポリ袋」が最も使い勝手が良いです。
20Lだとススを入れるには丁度いいのですが作業性が悪く、小さすぎます。逆に60~90Lでは作業性は良いのですが無駄に大きく、様々な面で取り付けが面倒になります。
また、煙突掃除をする上で重要なのが「袋の厚さ(丈夫さ)」です。
袋を煙突に取り付けてその袋に穴をあけて掃除棒を入れて煙突内部を掃除するのですが薄かったり、破れやすい物だとスス取り中に破けて大惨事…なんて事になります。
私の目安は一般的なポリエチレン袋であっても0.03mm以上の物、もしくは「ストレッチ」を謳っているものがオススメです。
合計4850円で装備は完璧…だけど。
以上の7つの神器があれば煙突掃除はパーフェクトにこなせます!
ただ、あと少しの予算があれば劇的に楽に掃除がはかどり、さらに満足のいくスス取りが出来ます!
この次の項目に記載しているので、気になる方は是非ご覧ください!
+αで揃えたい煙突掃除アイテム
- ヤッケ
- 使い捨て手袋
- 養生マスカー
- 木質煙突掃除ブラシ
ヤッケ
概算:900円前後
「ヤッケって何?」という方もいるはず…簡単に言うと「汚れ除けの上着」です。
結局はこのヤッケ自体が汚れてしまうのですが使うと分かる快適さです。
と、言うのもツナギとか作業服を着て煙突掃除をすると勿論ススが付着するのですが、一回つくと中々取れません。
このヤッケを着ていると表面がツルツルしているのでススが付着しにくく、もし付いても煙突掃除専用と思えば気にせず作業に集中できます。
もしくはもう使わない、汚れても良い「ツルツルしたジャンパー」でも同じ効果なのでオススメです!
使い捨て手袋
概算:1000円前後
100枚で999円程度で売っている青とか黒の手袋です。
商品名は「ディスポ(使い捨て)」とか「メンテナンスグローブ」という名前で販売されています。
軍手や使い慣れた手袋でも良いのですが煙突掃除をすると必ず一発でごみ箱行きです。
一番真っ黒になるのが手なので、洗っても取れない位真っ黒になります。
そこでこのディスポ。
素肌感覚に近いので細かい作業もできるし、汚れても気にせず新しいものに付け替えられます。
軍手など「目」があるものでは目地からススが入ってきて手が黒くなります。
その点目地が無いディスポは手が汚れることがありません、とてもおススメ。
養生マスカー
概算:200円前後
無くても良いのですがあると安心なのがコレ。
煙突の取り外し、組付け、万が一のスス・灰漏れで屋内が汚れるのを防ぎます。
ごみ袋を切り裂いて広げても良いのですが結構手間。
専用品ですし、とても簡単に素早く取り付けと撤去が行えるのであると重宝します。
木質煙突掃除ブラシ
概算:500円前後
スチールの煙突ブラシだけでもキレイにはなります。
ただし仕上げにこの木質ブラシを使うと満足のいく掃除ができます。
スチールのブラシは目が粗いのですが「硬さ」がある為こびり付いたススやタール分を掻き出せます。
ただ、目が粗い分ゴシゴシとブラシを当てても「当たらない」部分が出てきてしまい、筋(すじ)状の仕上げになります。
そこでこの木質ブラシを仕上げに使うと、やわらかく目が細かいのでスチールブラシで取り除けなかったススもキレイさっぱり取り除けます。
多少の手間が増えますが年一回の煙突掃除、仕上げにこだわりたいですね!
本当にコレだけで煙突掃除が出来るのか…?
もちろんやってます(笑)
最初は私も試行錯誤してやっていましたが、ホームセンターにあるものだけでしっかりと掃除ができます。
ただ、施工物件によってはDIYで煙突掃除が難しかったり、体力的・年齢的には難しい場合もあるので無理せず業者さんにお願いするべき時は依頼しましょう!
私自身も屋根上からの掃除は安全帯を付けるような個所も無いので、煙突上部からの掃除ではなく「下部」から上に向かって掃除をしています。
何よりも大切なのは「自身の命」「安全」ですから準備は万全にしましょう!
皆様の参考になれば幸いです!
それでは良い薪ストーブライフを!(挨拶)