白い洗面台の蛇口から水が出ている

知っているか知らないかで変わってくる災害時の水確保

白い洗面台の蛇口から水が出ている

災害時に困るのは電気・ガス・水道のライフラインが止まってしまう事ですね。今回は私が「知っていてよかった〜」と言う水の確保に関して記載しておきます。


水の確保は一番最初に。

この度北海道中東部で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

という私も被災…という程でも無いのかもしれませんが2日間の停電により家族と共に真っ暗な夜を過ごしました。幸いアウトドア好きが高じて、ランタンであったりヘッドライト、ガスストーブ(煮炊きをする道具)等を活用し急を凌いだ状況です。また、妻の実家が被災地となっており昨日9日にポリタンクいっぱいの水道水と無洗米や缶詰、乾麺、レトルト食品を持ってお見舞いに行ってきました。

断水している為、トイレを流す水(生活用水)は近くの小川からバケツで水を汲んで使っているとの事で、水汲みも微力ながら手伝ってきました。給水は旭川市からの給水車が近くの小学校に来ていましてポリタンクを持って飲用水を確保している状況でした。私の家に来ていただいても良かったのですが、現地での仕事がある事や住み慣れていないといった状況があるとの事で残られました。(10日現在、断水していますが通電している状況で生活は出来るとの事です。)

本記事を書いている中でも余震(っていうけどこれは「地震」ですよ…)が引き続きおきてまして、夜中も目が覚めますし、ほんと揺れるだけで「ドキッ!」っとしてしまいます…ほんと嫌。


地震が発生したからといって、すぐさま水源の確保に動ける方は中々居ないと思います。そういう私は地震発生時、子供を抱えて寝室から急いで一階へ降りたのですが子供をよく見たら…足が上・頭が下の「上下逆さまに子供を抱えていた」という位、咄嗟の行動というのは精度が低いものです、ごめんね(笑)

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ウォームアップはこれくらいにしておきまして…震源地にほど近かったお義母さんに水道について伺うと「最初は水が出たんだけどね、1時間もしないうちに水が出なくなってお風呂がいっぱいになるかならないか…くらいだわ。」というお話からも状況次第ですが水道は割と早めに止まってしまう事もあるようです。幸い我が家は断水情報があったものの水道は通っていました。

水出てるんだったらいいじゃないか…

確かにそうです。きれいなお水が出るということに非常に感謝しました。
しかし、我が家は地震前日お風呂に入っておらず、体を拭くだけでも良かったのですが頭も洗いたいし地震による割れた物の片付け、掃除、洗濯板で手洗いとか色々と汗をかいており頭も痒い!シャワーでもいいから汗を流したい…でも停電してて給湯器も「水」しか出ない…水浴びる?俺は良いけど奥様と3歳児には厳しいよな…なんて考えてまして、私閃きました。


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給湯器はデカイ魔法瓶。

給湯器全景
我が家のタカラスタンダード給湯器くん

こちら我が家の給湯器です。タカラ製で容量は満水で430Lとあります。そう、この「中」にそれだけの大容量のお湯が入っているのです。ただし、電力がない為ポンプでお湯を送水出来ないのでお湯を引っ張り出す必要があります。そんなのどうやって取り出すのよ。というお話ですがこれが標準で取り出せる様になっているのです。

オール電化住宅ではこのような大型の給湯器が設置されているはずです。各製造メーカーによって名前はマチマチですが同じような物が標準装備されていますので、今すぐにでも万が一に備えて確認する事をオススメします。

その名は「おたすけコック」

給湯器くんの下の方に目をやると「おたすけコック」なる物があり、小窓を開けて手をちょっと入れるとホースがありますので、それを引っ張り出すとポロっと外に出て来ます。このままだと短すぎて使い難かったので、洗車用に使っていたホースを40cm程切り取り「おたすけホース(命名)」に差し込みました

もし自宅にあるホースがこのお助けホースの径と合わない場合は「ビニールテープ等でぐるぐる巻き」にして接続しましょう。お湯が溢れないようにする事が最大目標です。見た目はどうあれ、こういう時は「実(じつ)」を取りましょう。

こうして小窓の奥にあるコックをひねると熱々のお湯が出て来ます。設定にもよると思いますが表記によれば70〜88度のお湯になっているとの事です。私が停電から15時間程度してから採水した際には5〜60度だったのではないかと思います(熱いけど、熱湯というほどではない程度)

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見る限り真空断熱の魔法瓶ではなく、発砲ウレタンみたいな断熱材の吹き付けでの保温と考えられますので「そこまで」保温力は高くはない様子でしたが停電から1〜2日の間はお湯が出るのは有難いことです。そして私達はバケツにお湯を汲んで、お水で割ったものを少しずつ使いながら体を洗いました。

ですから、もし「お湯が欲しい」と思った時には直ぐ使ってしまっても良いかもしれません。その分「水」は無くなってしまいますが、保温状況から見てお湯が温かい時間も2日目まで…といった所でしょう。

ただ、やはり節水はしたい所です。


よし、シャワー作るべ。

やはりシャワーの方が節水出来るし、バケツに入ったものをかけ湯するよりは流量を少なく、且つ長時間使えるのでシャワーがあったらな〜と思いまして奥様に作ってもらいました(笑)

のむヨーグルトの空きボトルで!!

最初はペットボトルに穴開けてと思ったんですけど、丈夫な分穴あけが難しく、牛乳パックだと柔らかすぎて逆に加工が難しかったとの事です。そこで奥様が閃いたのはこのブルガリアの飲むヨーグルトでした笑

本当に程よく硬く、柔らかく加工もしやすく軽量で最高です。これを使って頭や体を洗いました、電気も通っていない状況でしたが子供も水遊び感覚で楽しそうで一安心。12L程度のバケツの8割くらいの湯量で洗髪・洗顔・汗を流す事が出来まして、節水・節電を心掛けているつもりではありましたが通常、私たちがどれだけ贅沢に水・エネルギーを使っているのかを痛感した瞬間でもありました。


まとめ

  • なるべく早い段階でお風呂、鍋、空きボトル等に水を貯めておく。
  • 生活用水としては川等(要注意!)あれば活用し、飲み水と分ける。
  • 給水機(温水器)がある場合はそれ相当の水源が確保されている。
  • お湯が必要な際は給湯器(温水器)から引き出すことができる場合がある。
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と、いうところでしょうか。
お風呂に入るまでとはいかなくても、冷水で体を洗うより少しでも暖かい方が…と思ってもそんな湯量沸かせませんよね。そんな時にご自宅の給湯器(温水器)が頼りになるかもしれません。是非採水方法の確認をしてみましょう!※給湯器内の溜まっている水は飲用に適さない場合もある様です、ご注意を

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