真冬用のトノカバーは既製品でOK。されどYAKIMAのデッキラックを組むとあら不思議、対応するトノカバーは存在せず(笑)あるのは20万円前後のシャッター式のみ。さぁて作ってみましょうか…。
正直YAKIMAのオーバーハウルHDを組むなら合わせて組めば良かった。
いきなり後悔からかよ!というツッコミはおいておいて、まぁ冬に雪が降る地域以外の方なら最初から…
- YAKIAMAオーバーハウルHD
- RetraxONE XR トノカバー
これを合わせて組むのが間違いないです。
と、いうのもシャッター式で北海道の真冬を乗り越えようとすると…駐車場に数時間放置して戻ってきたら積雪10数センチ…なんて状況も大いにありますし、雪が積もる→凍る→シャッターが開かない→無理に開ける→壊れる…という事も大いに考えられます。
そんな想像もあったので、冬用としては…
ディーラー・社外品色々な選択肢がある中、僕はこの既存レビューが無い ハードトノカバーを選びました。雪・みぞれ・雨などハードな利用状況を現場からお伝えします…。こんな内容です。雪国はやっぱりハード系一択コスパがハッキ[…]
こちらの別記事のトノカバーでバッチリ防水、積雪対応も出来ているものを使っています。
しかし、オーバーハウルHDを組むなら結果から言えば「資金に余裕があるならRetraxトノカバーを一緒に組む」のが最良の選択です。僕は捻出できませんでした‥これ↓VIPの持ち物ですわ…
( ´∀` ){だってトノカバー組み込みだけで20万超えちゃうし、一回付けたら易々とは外せないですからね…季節に応じて取ったり付けたりしたい自分には向いてませんでした。
YAKIMAオーバーハウルに合わせた自作トノカバーは2万弱で作れる!!
僕が作ったトノカバーは下の材料表の物のみで作れます。言ってしまえば「ただのフタ」ですからね(笑)まぁそれにしてもただのフタで2万弱はどうなんだ…
品名 | 個数 | 単品価格(円) | 合計(円) |
OSBボード | 2 | 1,100 | 2,200 |
丁番 | 6 | 700 | 4,200 |
L字ステー | 4 | 250 | 1,000 |
100mmボルト | 2 | 100 | 200 |
1×2材 | 8 | 400 | 3,200 |
木ねじ35mm | 1 | 800 | 800 |
クリア塗料 | 1 | 2,000 | 2,000 |
スポンジゴム | 2 | 700 | 1,400 |
防水テープ | 1 | 900 | 900 |
アルミプレート | 1 | 1,200 | 1,200 |
合計17,100円
結構高いのが丁番と塗料ですね、こればかりは中々コストダウン出来るものが少なくて…頑張って丁番を700円→400円の短いタイプに切り替え~とかそれぐらいです。あとは、防水性を気にしない「砂埃と防犯だけでOK」という場合はスポンジゴム以下3品目カットして▲3,500円程度。
トノカバーは悩んだ結果横開き(?)に決定。
折角のDIYですから、使い勝手を良くしたいですね。あれこれ考えた結果が「横開きタイプ」です。オーバーハウルを組んでいるので縦開きだと、バーに干渉してしまって開かない…という事もあるのですが、横開きだと「とある使い方」が出来てカッコイイんですよ(笑)

大まかな構造は上の図の通りです、簡単なもんでしょ?
デッキ(荷台)のサイズは直接図ると157程度なのですが、防水を考慮するとジャストサイズより15㎜程度の余裕が欲しかったので1600㎜にしています。
使用感も問題ないですし、プレカットをホームセンターで依頼するときもミリ単位の指定にならないのできっちり1600で切り上げてくれます。
ざっくりとしたDIYトノカバー作業工程
作業に夢中であんまり写真がありません(笑)
大まかに言えば…
- ホムセンで構造図通りにプレカット
- デッキラック台座部分を実際に当てて線引き
- 造作用折りノコでカット(案外簡単20分弱)
- カバー裏それぞれの端に1×2材を打ち付け
- デッキに乗せて隙間等確認、微調整
- 丁番・プレートをそれぞれに取り付け
- クリア塗装→乾燥→塗装と3度塗り
- デッキラック固定金具で固定して完成!
こんな感じです。
ハッキリ言って大した難しくはありません、といってもバビッっと一回で決まれば良いのですが何分素人ですから「これをこうして…あ、こうした方がいいのか。」なんて試行錯誤しながら作ったので製作日数は3日も掛かりました…(;・∀・)
あと、バイクの自作サイドケースと同じようなOD色にしよう!
と思ってそれらしい塗料を買ったんですけど、端材で試し塗りしたところ全然違う色味で泣きまして(笑)結局ボードの質感と色も好きなのでクリア塗装になりました。



プレートですが開口部はどうしても多少の隙間が出来てしまいます。
最初はシーリング的なゴム板とか汎用パッキンで対応しようと考えました…が、目についたのがコレ。
フタを閉めるときには打ち付けている側を最後に閉める。という順序が生まれてしまいますが、見た目的にも雨水を防ぐ目的にもバッチリ!しかもゴム系と違い貼り付けの手間は無く「打ち付けるだけ」で組付けられるのでオススメです!
※ダイレクトには入りませんが土砂降り走行テストでは、ボードに乗っかった雨粒が動き、打ち付けていない側のプレートの隙間から流れ込み雨漏れ状態に…薄いゴムスポンジを張り付けた事で解消しました。
問題はこれからで…
フタの稼働部もどうしても隙間があり、雨水が入るのを許してしまいます。なんとかならないかとアレコレ考えた結果…防水テープ。

この剥き出しの木材に防水テープを張り付ける事に…

こんな感じで実は3重(上寄・下寄・真ん中貼り付け)に防水テープを張り付けまして、どれかがダメになってもカバーできるかなぁと考えています。
作成後一か月の使用、あえて「みぞれ交じりの土砂降り」の中を1時間半程度走行して防水確認をしましたが、この接合部から水漏れはありませんでした。
テープの剥がれがあったとしても「貼りなおせばいいだけ」なのでメンテも楽々。しかも25Mで1,000円しないテープなので気兼ねなく貼り付けできます。今は車載緊急メンテ品として常備してあります。
ハイラックス自作トノカバーの外観と課題点

こんな感じで横開きが可能となります! ( *`ω´) ドヤァ
ガバッっと奥に長い面積が開くので、人ひとりが入れるスペースが生まれてチェンソーやらコンテナ等長物を引き出す時に重宝します。
また、よくあるトノカバーは縦開きなので「奥にあるものを取りたい…」時に2~3枚あるトノカバー全てを開けないと取れませんが、この横開きだと1枚開けるだけで「手前から奥の物全てにアクセス可能」になって本当に便利。
写真が悪いのか、まだシーズン前の寂しい風景だからなのか現物はDIYフィルターが掛かってもっと良いものに見えます(笑)でも自分なりには相当お気に入りの一品。
防水だのなんだの理由を付けてトノカバーを作ってみましたが、実際はハイラックスに乗って旅行・アウトドアに行くと観光名所とか道の駅、景勝地に行きますよね?そうすると、車から長時間離れる機会が生まれます。
そうです、荷物満載のデッキが解放されていると「盗難の心配」があるんです。

ここで設置の理由かよ!という感じですがこのページ見ている方はDIYトノカバーの作り方や外観を見に来ていると思いますので、僕が何故トノカバーを作るのか…という理由なんてどうでもいいわけで‥笑
話を戻すと、盗難防止・予防対策でトノカバーが必要に思えたわけです。荷物は大体の物が各種別ごとにコンテナに入れているので、雨が降ったところで中身が濡れることはありません。そもそも僕はバイクにのってキャンツーに行く人間なので、外側が濡れるとかどうでもいいタイプです。
ただ、やはり荷物が剥き出しだとイタズラだったり「目につく」事で起こりうる何かってあると思います。それを防ぐ目的が第一なので僕は「フタ(トノカバー)があればOK」程度のクオリティでトノカバーを作りました。
本来トノカバーはデッキ内部への雨水・砂埃を防ぐ目的が大きいと思いますので、OSBボードより適した材料があると思いますがそういった理由からコスパ重視で選び進めました。
そういった理由で「防水性」は二の次で、後付け後付けで付け足していっています。あくまでも参考程度に見ていただけると幸いです。といっても、防水性はあるに越したことはないので付け足しつけたしで頑張ってます(笑)
課題(問題)点
- 多少の雨漏りがある(解決済)
- トノカバーが歪んでリアゲートが閉めにくい(軽減済)
- トノカバーを開けたときに自立しない(解決済)
と、いった所です。
正直それよりもDIY特有の「自分の好きなようにイジれる」方がメリットとして正直大きいです。例えば…
- 釣り用のロッドホルダー(ネット)を取り付け
- 無くしがちな手袋ホルダー専用フックを取り付け
- 開けたまま走行できる固定フックを取り付け

…などです。
今後はルアーケースを補完できる場所や、汎用収納スペースを作成していこうと考えています。一度作ってしまえば構造も理解しているし、どう作っても直せるのでDIYトノカバーは大満足です。あと、奥様からも好評ですw
今回はこの辺で。
皆様の参考になれば幸いです!