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積み上げられた大小様々な薪

薪の調達は札幌で可能なのか、やるなら覚悟と加工場は必須。

積み上げられた大小様々な薪

薪ストーブというと、その燃料である木材を無料で入手して冬の暖房代がタダ、もしくは浮かせるといった事も頭をよぎる魅力の一つです。そんなに上手くいくかはあなた次第。果たして札幌の住宅地でどこまでできるのか…私の実例をもとに気合入れましょう。


札幌で自作薪の用意はできる?

そもそも燃料は買っても良いのです。
電気・灯油ストーブをお持ちの場合その燃料資源は買ってますよね?薪ストーブも同様で薪屋さんから買って良いのです。自前で用意する気合は大切ですが、固執しすぎない方が後々良い結果に繋がります。

ですから薪ストーブ設置一年目は無理せず
薪ストーブを設置した業者さんに薪の手配を依頼しましょう。

と、言うのも薪は割ったその年は使えないと思いましょう。概ねそういった情報をお持ちの方が多いと思いますので割愛しますが「乾燥に1年」は必要ですので、薪ストーブを設置→自前で薪を製作→そのシーズン使う、というのは難しいです。一年目は使用量を測る意味でも、薪の注文をする事をおすすめします。

結果を先にお伝えします。

冬の暖房費をタダにできるほど、薪は用意出来ないし作れません。

仕事をしていて、妻子がいて、それなりにツーリングとか釣りとか登山とか趣味もあるし、休日は家族と出かける…という、ありふれた状況の人間(私ですよ)には無理です。

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Q.いやいや、自分はアウトドア好きだし薪割りするよ?楽しいでしょ?
A.薪割り楽しいです、気持ち良いし。でもそんなあなたにも無理です。

Q.それはねじおがショボイからでしょ?
A.そうです。ショボイので出来ませんが、薪集めをするなら覚悟をしてください。

Q.何を?

A.生活を薪に捧げる覚悟を。


札幌で自作薪を用意するまで。

某漫画みたいに、心臓を捧げよ…というわけではありませんが「生活」を捧げるくらいは必要になってきます。ここでは私の事例を参考としてお伝えし、順をおってお伝えします。


住宅地で薪の作成は絶対無理・NG。

薪割りをする男性
薪割りしたくて、玉切り材をちょこっと購入。

実はストーブ設置一年目で薪割ってました。

自宅で…(大汗)

せっかく設置した薪ストーブ、やはりそれに合わせて薪割りしたかったのです。ですから、一年目薪ストーブ屋さんから「玉切り材」という後は割るだけの状態の木を購入し、自宅で割っちゃったんですよね。10本くらいあったかな…1立米も割るつもりなかったので少量だけ買わせていただきました。

楽しいですよね…うん。新築・薪割・自宅でというだけでもテンションが上がりますが…

自分でやっててもうるさい。

薪割ってやっぱり結構な音がします。一回で割れれば良いのですが、硬かったり節があったりで、何度も叩きつけるわけです。しかも、またこれが響く音なんですよね…イメージしやすのは野球のホームランですかね。

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パカーン!という感じ。割れればいいですけど、先ほどお伝えした通り何度か叩き付けるものですから、住宅工事でもやっているのかというレベルで「ガツン!ガツン!パカーン!!」と非常に大きな音が出ます。近隣の方には結構迷惑かけるな…という状況。

もとから自宅で薪を作り続ける気は無かったのですが、事態を急速に進展させたのは薪割り中に聞こえた「うるさーーい!」の一声。ほんと、申し訳なかったです。これは早急に手を打つ必要があるな…と急遽行動に移しました。

それは薪の加工場を用意するという事です。
しかも、それは住宅地ではなく薪割りやチェーンソーの音がしても迷惑にならない立地。


薪の加工場探しの旅へ。

誤解を恐れず、失礼を承知で言えば余程の辺境の土地じゃない限り、自宅を加工場には出来ない。

と今でも考えています。理由は先ほどお伝えしたように想像以上に大きな音が出てしまうからです。

音が出ても影響のない広大な土地を持っているか、近隣の住民もいないくらいの辺境でなければ薪を加工する際に発生する、チェーンソーの音・薪割りの音で近隣にお住いの方は耐えられないでしょう。

薪ストーブを使用している私でも嫌です。子供が寝ている、自分が体調悪くて頭が痛いのに「パカーン!ガツン!ガツン!パカーン!」なんて音がしたら嫌になりますよね…そこで私は以下の条件で土地探しを始めました。


  1. 自宅から30分以内、もしくは原木調達が可能と思われる地域から30分以内。
  2. 加工場としての規模は「玉切り・保管合わせて3坪」もあれば十分。
  3. 加工しても迷惑にならない土地の一角か、加工に理解がある方がいる所。
  4. 出来る限り、平坦で出入りしやすい土地。
  5. 年間の借地代は2立米を目安(約4万円)として、それ以下である。

条件の補足をすると…
1→「薪割りをしに行く」為に車で1時間もかかる所では、行くもの大変で継続する事が困難になるという考え。続けるという観点からでも近ければ近い方がいいという理由から。

2→薪保管には薪棚1基で約1立米と考え、一畳で一基換算とした場合3〜4基作成を予定し、且つ玉切り・薪割りにはそこまで場所は必要としないであるという考えから。

3〜4→先ほどお伝えしている理由から。

5→安ければ安いほど良いのは言うまでもないが、場所があったとして薪を購入する価格以上になっては意味がない。2立米以上を作成の目安として設定し、それ以下の借地代の物件を探す。

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これらの条件を元に探し始めたのですが非常に難航しまして最終的には「貸していただけるならどこでも良い」状態になりました…

細かい状況説明は省略しますが休日という休日に、自宅周辺〜自宅近郊を車で練り走り(?)土地を持っていそうなお宅を直接訪問。まったく存じあげないお宅の呼び鈴を鳴らすも不在が基本でしたし、対応していただけた際には自分の身分(どこに住んでて、何で土地を探しているのか)を明かして、お話を伺ったり「この辺の土地いいな〜」と思ったら、道ゆく方々にお話を伺って地権者の方を教えていただいたり…となんというか「地上げ屋」か「訪問販売」の営業職の方々になった気分でした…。

冗談抜きで家の土地探し以上に大変でした。

大量の薪と作業する男性
無事お借りする事が出来た土地。初期の写真。

とある場所でお話を伺える事が出来た方に、その方のお兄さんをご紹介いただきなんと…自宅からほど近い超ウルトラ好物件をご紹介いただき、その土地の一角をお貸しいただけることに…!!(泣)ちなみに、土地探しの条件の全てをクリアする事が出来る奇跡とも言える状況でした…ほんと感謝。

土地を借りる事が出来た為、私は思う存分薪割りに精を出せるようになりました!しかしまだこの頃は、薪調達の恐ろしい沼にハマるとは思いもしてませんでした…


本格的に無料の薪原木集めを開始。

薪原木の無料配布は札幌市でも行われており、紆余曲折を経て誰でもOKだったのが抽選制になったり、定期配布だったのが指定日の2日間になったり、そもそもが無くなってしまったりと、薪を無料で手に入れる手段は年を追うごとに目に見えて悪化しています。
しかし…

札幌でも無料で薪を集めることは出来ます。

有名所をご紹介すると…

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などなど、薪の原材料となる剪定木・倒木などを配布してくれてますので無料で集められる状況です。これ以外にも臨時で公園の倒木配布があったり、情報を常に探していると思いの外、それらに出会う事が出来ます。

また、加工場を探し出したようなアグレッシブで勇猛な(自慢)方は、道すがら剪定している光景を目にした際には是非、訪ねてみましょう。ケースバイケースですが頂ける場合があります。

私の状況だと道路等、公共の属性がある場合は大半NGでした。理由は「札幌市からの委託で、行き先が決まっている」「委託事業で全てチップにしなくてはならないから、あげられない。」という状況でした。

成功パターンはやはり「個人所有の土地」で行われている剪定時です。
それが個人の土地のものであれば、大半造園業者さんが作業してまして、伺う所伺う所「最後捨てるだけだから、施工主さんに訪ねてごらん。」「あ〜コレかい?いいよ、捨てるだけだから持っていって。」という形で、捨てる人有れば拾う人有りですね。

しかし、最近では作業されている造園業者さん自体が薪作成もしており、その原資になっている場合があって、使うからNGという場合もありました。

札幌でも行動すれば「少しずつでも集まる」といった状況かと思います。

私の薪集めの状況も順調で、初期は棚も何も必要ありませんでしたが少しずつでも集まるもので、徐々に装備も拡大し薪加工場に棚の設置・原木保管場所作成をしたりと、ひじょ〜に順調でした。

大量の薪が入っている薪棚
予想以上に集める事が出来て薪棚を増設 変化2
大量の丸太と薪
さらに集まってきて薪棚3号目を作成する手前。

1年で最終的には、一基で約2立米保管出来る棚を3基。合計約6立米保管できる棚が満タンになる以上の成果になりました。

しかし、これこそ薪の沼でした。気づくと行く所まで行っていたのです…


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振り返ってみると、それしかしてない。

薪も自前で6立米以上も確保できて、翌冬への備えは完璧。しかも我が家の年間使用量は8立米の為、足りない2立米分の約5万円を買い足せばいいだけ…大分暖房費のコストダウンになるのは確実…ではありましたが

振り返ると、題目にもある通り「それしかしてない」というか「それだけしてた」という状況でした。

休みという休みには薪の調達に動き、薪の調達がないときは加工場に赴きチェーンソーで玉切りを行い、薪割りをして、割ったものを棚に組み上げる…というルーチンを半年以上続けていたのです。確かに暖房費の節約にはなりましたし、薪の作成自体は楽しいです。

ただし、本当にそれで良かったのかと言われると素直に頷けません…。

原木が勝手に家までやってくる訳ではなく、現地に赴き場合によってはその場で長さを調節して車に乗せ上げて、そしてまた加工場に持って行き加工する…これだけでも結構大変なのですが、それを毎週のようにやってました。結果趣味のツーリング・釣り・登山よりも冬の実益に直結する薪作成を優先したわけです。それは間違っていないと思います、自分の仕事なら。

でも私にとってそれは仕事ではなく、実益を兼ねた趣味です。家族との時間を割いてまで、時間の共有を阻害してまで行うべきものではありませんでした。

やりすぎたのです。

そしてやりすぎた状況で自作できた薪の量は6立米です。家族の時間を使って、手伝ってもらって、もちろん自分でも動いて休日のほとんどの日程を使って6立米です。しかも実は手に入れた薪を割り切ることが出来ず、翌シーズンに持ち越しました、完全なオーバーワークです。これを受けて、どうお考えになるかはその方々で違うでしょう。

現在のねじおの薪加工場がどうなっているかというと…

ぶつ切りの丸太と薪棚に入った薪
薪棚は一基のみ、当初の約3分の1に縮小

こちらの写真の様な状況で、拡大時からみると3分の1程度に縮小しました。しかし縮小したのにも関わらず、2018年10月時点でまだ原木の加工が終わっていません(11月中旬に割り切れました…)。天候に左右され休みの日に限って雨降りなんて事もザラです。今は無理のない程度に継続性を持って続けています。


考えて欲しいこと。

薪を無料で手に入れることは出来ます、ただそれに固執しすぎないようにすべきです。

それに集中してしまうと「それだけ」しかできません。冬の暖房費は出費の中でも大きく家計に直結するため、実益を取ってしまうとどうしても優先しがちです。しかし、結婚して子供も居て…となると恐らくその影で何かを犠牲にしています。最初の1年は嬉しくて私みたいになるでしょう、でもその後振り返るとどうだったかと言うと…言わずもがなです。

そもそも薪を作成するためには「加工場」が必須という事をお伝えしました。最初から土地持ちな方は良いでしょうが、大半の方がそんな土地は自宅に備え付けられてはいないでしょう。

そんな加工場を探して、探してようやく見つけて、加工して…と本当に大変ですよ。当初の勢いがあったから出来た様なものだったと思います。薪ストーブを導入したその後で、薪を自作したくなる気持ちは往々にして出てくるものです。ですがそれを実行するのは、本当に大変です、覚悟してください。

と、言って否定したいわけではありません。
薪ストーブって本当に素晴らしくてその魅力にとりつかれて、方々で「いや〜薪ストーブいいですよ〜!」と触れ回っているくらいですから(笑)

私は「薪」だからという理由だけで、無理に自作薪を作る・使うのではなく、「薪だからこそ」購入するという選択肢を持っておいた方が良い。という事を伝えたいのです。是非一度ご検討ください。


まとめ

  • 札幌でも無料原木を集める事は可能
  • 加工場自宅はNG、別の土地が必須
  • 薪の作成には相当な労力が掛かる
  • 頑張っても6立米の作成が限界だった
  • 全てを薪に掛ければ暖房費タダも可能
  • 無理せず継続できる範囲で行うべき
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札幌で薪原木は集められますが、全てを賄うのは至難の技です。私には出来ませんでした…(笑)でも薪作りはしてますし、楽しいです。やはり楽しめるという事が何より!

無理せず楽しい薪ストーブライフを!!

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