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ゾウの母と子

円山動物園にゾウが57年振りにやってきた!筆者も感動!

ゾウの母と子

円山動物園に待ちに待ったゾウがやってきました!花子とリリーが亡くなってからゾウ舎も空いたままの「ゾウの居ない動物園」になっていましたが2018年12月に新たにアジアゾウが「4頭」も来てくれました!大きくて、不思議で大人も子供も大人気のゾウをご紹介!


円山動物園に来たのはアジアゾウが4頭!故郷はミャンマー!

土の上を歩くゾウ3頭出典:札幌市円山動物園公式サイト


ゾウ舎内部を実際に見に行った最速レビューや観察のオススメはこちら→

別記事:
「円山動物園のゾウを見るなら絶対に押さえるべき点。筆者は失敗!」

2018年12月1日にミャンマーからアジアゾウが4頭来園しました!先日のプレス向けに公開された様子からも元気そうでなによりです!

  • メス15歳(2003年9月12日生)
  • オス10歳(2008年8月4日生)
  • メス(母)27歳(1991年4月28日生)
  • メス(子)5歳(2013年5月12日生)

という事で実は「まだ名前がない」のです。2019年1月3日までの公募で名前が決定します。決定次第更新していきますので、是非みなさん応募してみましょう!

アジアゾウ愛称候補募集(円山動物園)


★2019年2月24日 名前が決定‼︎★

  • メス15歳→「パール」
  • オス10歳→「シーシュ」
  • メス(母)27歳→「シュティン」
  • メス(子)5歳→「ニャイン」

実は2011年(平成23年)からゾウの展示検討を札幌市は行っていて、市民への公聴会や有識者検討会を開き「ゾウ舎建設費用」「年間の必要経費」を開示しアンケートを実施、調整していました。

アンケートには賛成意見も多くありましたが、2012年の札幌市の調査では…

  • “飼育には賛成だが、経費は基金を立上げて賄うべき”
  • “現在ある獣舎の老朽化対策などに経費を使うべき”

と、いった大人的な意見に私も「なるほど…」と頷く意見も出ていました。実際に掛かる経費試算として計上されたのが

  • ゾウ導入経費:20億円
  • 年間必要経費:2,000万円

と、いう大きな金額ですから一概に「ゾウが居ないから、ゾウ舎建てて飼育しようぜ!」とはなりません。因みにゾウ舎建設には札幌市の財源として土木費が当てられていて、2018年の土木費全体の予算は約1,030億円です(さらに余談ですが2018年の札幌市全体の予算は、なんと1兆116億円)。

例年1,000億円前後の予算ですから、そのうちの50分の1程度の予算です。また、ホッキョクグマ館が新設された際の建設費が「1億6千万円」ですのでゾウ舎にまつわる20億円の予算は大きなものであるのが伺えます。

しかし、正直私はこれが高いのか安いのかよくわかりません。私はそんな事よりもゾウが持つ不思議な魅力と、親子2〜3代に渡って同じゾウを観ることができる、その無形ともいえる価値に魅力を感じていますので賛成しています。

また、ゾウの導入に関して費用的な面だけではなく「ゾウたちの生活の質向上」を命題に掲げていまして、昔のようにコンクリートで囲われた展示室に檻を設置して「見せる」のではなく「ゾウ自体が生き生きと生活」しているところを展示し、来園した我々を「魅せる」展示を推進しています

札幌市の飼育展示の一文として…

ダイナミックなゾウの行動が引き出されるよう、ゾウの行動特性に適った、 必要な設備を設けたり、長時間歩いて餌をたべるという生息地での暮らしが 再現できるよう、エンリッチメントに配慮します。ゾウの餌には単に栄養を賄うのみならず、日々、生息地で採餌しているよ うに樹木の葉枝を十分に与えることや、流水による水浴びタイムを設けることなどにより、生活環境をより充実します。

札幌市円山動物園ゾウ導入方針より引用

※エンリッチメントとは「動物福祉・健康」という意味合いです。

という最近の展示の主流である「行動展示」を主体としています。また、これらが話しだけではなく「先人に学べ」とも言える各種先進的な展示施設へ視察・研究に行っていまして…

  • イギリス チェスター動物園
  • アイルランド ダブリン動物園
  • ドイツ ケルン動物園
  • デンマーク コペンハーゲン動物園

4箇所の海外動物園を訪問し、実際に行われている動物への配慮や飼育環境を学び、ゾウ舎建設の礎としています。

様々な方の尽力もあり、札幌市の円山動物園にゾウを招き入れることが出来たとも言える状況ですし、それだけ今回のゾウ舎にも札幌市・円山動物園としても力が入っているのは伝わってきますね!


新ゾウ舎は円山動物園の中で最大面積!!日本でも一番の展示施設!

円山動物園に占めるゾウ舎の規模

いわば世界でも最新鋭のゾウ舎といっても過言ではない状況。暖房設備や屋内外プール等もあり、冬でも快適に過ごせるように屋内外に工夫がされているようです。給餌方法もエンリッチメントに配慮された仕組みだとか…見たいですね〜!!

そんな新ゾウ舎の大きさを見てみると…

○イギリス チェスター動物園(6頭飼育)
屋内:約1,800㎡ 屋外:約6,700㎡

○アイルランド ダブリン動物園(5頭飼育)
屋内:約740㎡ 屋外:約9,220㎡

○ドイツ ケルン動物園(14頭飼育)   
屋内:約5,000㎡ 屋外:約15,000㎡

○デンマーク コペンハーゲン動物園(5頭)
屋内:約3,500㎡ 屋外:約3,300㎡

●日本 円山動物園(4頭飼育)
屋内:約2,200㎡ 屋外:約3,300㎡

と、札幌の冬季の事も考えて屋内を広く取っている状況でしょうか。円山動物園としては2013年頃に…

ゾウの頭数に合った必要な面積を確保するため、屋内施設については 2,000 m²程度、また、屋外施設については 3,000 m²程度の面積確保が必要であると考えます

との事でしたから、実際も同程度に収まったようです。

円山動物園全体でみると「最も大きな施設」で、とても見応えのあるゾウ舎になっています。ほんと楽しみ。

円状の敷地のゾウ舎

出典:札幌市円山動物園公式サイト

ゾウ舎のふかん図

出典:札幌市円山動物園公式サイト

階段を降りたところにあるアクリル張りの水槽

出典:札幌市円山動物園公式サイト

ゾウ舎の展示スペースの大半が「土間」になっていて、土を掘る習性があるゾウが土を削っても問題ないように1M程度の堆積にしていたり、3M程度のプールがあったり、屋内にはゾウを実際に観察しながら学べるスペース(トレーニングゾーン)があったりと、子供はもちろん大人でも楽しめる展示になっています

ゾウが環境に慣れるのに時間が掛かるのが分かっていながらも、早くゾウ舎を駆け回るゾウ達を観たいと今からワクワクしています!

札幌市の小学校では大半の学校で動物園に、遠足・観察実習等を目的として来園するのですが、この施設で学ぶ機会があればより生き物・環境への関心が高くなりそうですね。

ゾウを通して生息環境の維持や森林保護に関してのレクチャーもあるとの事ですから是非親子で行きたい場所です!


円山動物園ゾウ舎2018年12月の様子

真冬の今日は屋内で暖かく過ごしている様子

と、いう事で冬のゾウ舎を見に行ってきました(笑)

もちろんまだゾウ達は屋内で馴致中。屋外スペースしか見ていませんが…まぁ広い。

円山動物園で一番広い施設ですから当然といえば当然。

写真左奥のベージュの建物が屋内展示施設で、天井には自然光を取り入れる大窓があり今頃4頭のゾウ達はその大窓から北海道のお日様を見ていることでしょう。

黄土色の壁面に描かれた親子のゾウ
ゾウ舎の壁がゾウシルエット。

ゾウ舎の壁には上の写真のようにゾウの親子と思われるシルエットが象られています。

ゾウの親子のイメージって何かこう、謎の刷り込みなのでしょうけど「愛らしい」ですよね。どうも自分が母子家庭だったからか親近感が湧きます(笑)

と、情報はこれくらいです…というのもまだまだ彼らも円山動物園に来たばかり。施設の周りは侵入防止柵でぐるっと囲われていまして、近づける状況ではありません。

来年の公開までゆっくりと新しい家に慣れて欲しいですね。


円山動物園のゾウと言えば花子とリリー

円山動物園に「居た」ゾウといえばこのお二方。私も小さい時からず〜っと観てきました。この花子さん、なかなかのエピソード持ちでして…

「駅から運送予定のトラックに重過ぎて載せられなかった(爆)」

っておいおい、なんて事前準備不足なんだ…という所ですがこの後がとても羨ましいやら微笑ましいやらでして、用意したトラックに乗せる事ができない為なんと…

動物園まで歩いて入園した

のです(笑)いや〜すごいですよね。

花子本人にとっては動物園側から「入園当日駅まで車で迎えに行くから待ってって。」と言われたのに行ってみたら「車に乗れないから動物園まで歩いて来れるしょ??」という無茶振り。

まぁ〜今でも珍しいのに当時は尚更激レア生物ですから、花子のうしろに40〜50人の子供の大行列が出来てその姿はまるで「ゾウを先頭にしたパレード」の様だったようです。この辺のエピソードは札幌史にも記載がありますので興味があれば是非。

花子(当時約7歳)は1953年に来園し、1961年にはリリー(当時2歳)も来園し、仲が良くまるで本当の親子の様だったとの事です。円山動物園へ一番最後にゾウが来たのはリリーが来た1961年ですので、今回の4頭が来た時から見て遥か57年前になります。

リリーは1999年に40歳、花子は2007年推定60才で亡くなりました。それから11年ゾウが不在の動物園でしたから、今回のゾウを新たに迎え入れられる事がどれだけ貴重かお分かりいただけると思います。


円山動物園のゾウの展示は2019年2〜3月を目標に。

雪のゾウ舎を背景に赤い侵入防止用の柵
寒々しい光景。

さて、気になるゾウ舎の一般公開ですが「2019年春」との事にはなっています。

しかし、ちょっとした情報筋からは是非色々な方(特にお子さん)にゾウを見て欲しい!という想いから春休み期間の3月25日迄には公開する予定とも伺いました。

早ければ雪まつりが終わって落ち着いた2月末〜3月上旬に公開されるかもしれませんが、いずれにせよ4頭のゾウ達の体調や状況にもよるのは間違いなく、加藤園長も「全てはゾウさん次第ですね(笑)」との事ですので急かさず焦らず、これからゾウの鼻のようになが〜い付き合いになりますから、そこはゾウ達を優先して、良いタイミングを待ちましょう。


ちょっとした裏話(?)

実は今回のゾウを迎えるにあたり、ミャンマーから寄贈されているのですが円山動物園側も寄贈していまして…

  • オットセイ:4頭
  • シマウマ:3頭
  • キリン:2頭
  • ジャガー:1頭
  • フラミンゴ:20羽

という様々な種類の動物が寄贈(交換)されています。これ自体は「動物交換プログラム」という種の保存や希少生物の交換を目的とした方法で、他の動物園で行われていました。

面白いところでは「タヌキとコビトカバ(世界三大珍獣)」でしょうか。

石川県のいしかわ動物園からシンガポール動物園での交換実例なのですが、なんともあの偶に遭遇する何の変哲もない「タヌキ」が世界三大珍獣とトレードされました。どうやらこのタヌキはアジアの一部地域にしか生息しておらず、結構なレア動物なのです。

所違えば品変わるのですが何とも不思議。

ゾウはワシントン条約で保護されている生き物なので、希少性は言わずもがなですが円山動物園側から寄贈された生き物のバリエーションが…ね。何というかきっと交渉の結果なのでしょうね。それだけゾウが貴重な証拠です。

ただ気になるのが2015年(平成27年)にキリンを二頭寄贈しているのですが「その頃に居たキリンはユウマ一頭のみ」だったんですよね…。ナナコは2015年(平成27年)8月に亡くなっていますので、円山動物園からミャンマーへ寄贈された二頭のキリンはどこから来たのでしょうか…

結構気になっているので、追跡で調べて後日再アップします。


ゾウと関係ない動物写真

割と大きいハイエナ、いつも寝てる

どうでもいい話しですが私昔は動物園で働こうと思ってて、小学生の時は休みで暇があれば自転車漕いで円山動物園に行ってました。なにせタダで動物見れますからね。色々あって諦めたのですが、子供ながらに展示されている動物があまり生き生きしていない印象…というか本当に「展示」だけされていた印象が強く残っています。

掃除はしやすそうだけど、冷たそうなコンクリート。いつ水を入れ替えたのか、とても汚れている動物用プール。いつまでたってもフンだらけの鳥舎の檻。そんな情景でしたが生き物が好きで本当によく行っていました。

今では展示方法も「行動展示」を主体として見直されており、動物園の動物達も人権ならぬ動権(?)尊重のあおりを受けて、20数年前の面影をさほど感じません。とてもよく展示されてきたと思います。

これらの流れは間違いなく旭山動物園の影響が強く、その成功体験があったからこそ円山動物園も行動展示施設を新設できる予算がおりた事でしょうし、我々市民も「生き生きとした動物達を見たい」という気持ちが強くなった事は間違いありません。

その旭山動物園を再興した小菅さん(当時の園長)が2015年から環境局参与として円山動物園に関わっていますし、加藤園長も非常に前向きで「集客が第一ではなく、動物ファースト」という方向性を示し、ご自身でもメディアや広報活動など様々な活躍をしていらっしゃいます。

偶にシロクマのお尻が見えます。

私は最強タッグの円山動物園運営だと思っていまして、実際に各種施設が新設され展示方法も見直されていっています。ですから今回のゾウ舎新設も非常に注目度が高くなっているでしょうし、その期待に答えられるだけの状況に仕上げてきているとも思います。

ですから動物園好きな私としてはとても楽しみなのです。子供の頃によく行っていた円山動物園に今では妻と子供を連れて行く…あの頃にはまったく想像していない事でした。

それだけ親子2代、3代に渡って共通の場所となりうるのが「動物園」だと思いますし、それだけ価値のある施設だと思っています。また、進化し続けている点も円山動物園の素晴らしい所です。子供が大きくなっても、大人だけでも楽しめます…と、言うどうでもいい話しでした(笑)

2018年新しく来園したキリン、実は角が5本もある
「干せたハムじゃない、ハダカデバネズミだ。」
「コピペじゃない。珍しく今日は一緒にいるのだ。」
「お、変わった顔の人間だなw」こちらが見られてる。
昔は北海道に狼がいたと言うのだから驚き
餌があるから冬眠はしないらしい

アクセス

出典:札幌市円山動物園公式サイト

動物園の裏(第一駐車場)と手前(第二駐車場)があります。

  • 第一駐車場(西門側)683台 
  • 第二駐車場(正門側)276台

※いずれも普通車1日700円

第一駐車場の方が動物園と接続されており便利ですが、冬季以外の土日の10時前後は大体満車に近くなり並ぶ事が大半です。

と、言うのも動物園専用の駐車場ではなく「円山公園一帯の共通駐車場」なので円山球場・陸上競技場・公園などのイベント時には、動物園の来園以外の駐車も増えることから満車に近くなります。

リスクを踏まえると公共交通機関がオススメ

○最寄り地下鉄:円山公園駅

地下鉄からはバスも出ていますが、大人の足でも地下鉄駅から15分程度です。円山公園を散策しながら歩いても良いと思います。


まとめ

雪があって一番絵になる
  • 2018年12月にゾウ4頭が到着
  • 名前はまだ無い
  • ゾウのリリー来園から実に57年振り
  • 円山動物園のゾウ舎は日本一
  • 動物園内で最大の施設
  • ゾウ達の公開は2019年春予定

期待値の高い円山動物園の新ゾウ舎。私自身リマインダーのファミリータグに「子供と一緒に動物園へゾウを見に行く」という項目を設定する程の夢でした。2007年以後では北海道で唯一ゾウが見れるのは帯広動物園で、中々行く事が出来なかった状況ですので必ず円山動物園にいきます!!

親子2代、3代に渡って共通の思い出を作る事ができるゾウ舎、是非足を運んで見ましょう!!

お読みいただきありがとうございました!


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