ず〜っとよくある鉄製熊鈴を使っていました。登山はもちろん、釣り、ハイキング等アウトドアでも熊鈴は保険的必須アイテムですよね。今回はそれを最新(?)仕様に切り替えてみました。こんな選択肢もありだと感じましたし、これすごい良いです。検討の余地あり!
今までの熊鈴でも良いけど。
アウトドアを楽しむなら必須といって間違いない熊鈴。
私も鉄製の熊鈴をリュックに括り付け様々な場所に行っています。登山、低山ハイク、釣り等では必ず持っていきます。皆さんはどんなものをお使いでしょうか。
三連の伝統工芸品のような美しい鈴?
私の様にコスパに優れたモデルでしょうか?
それともオンオフ可能な高音タイプですか?
今回は新しい選択肢として…
スピーカーを試して見ました!
スマホと無線接続可能なスピーカーです。
私が登山を始めた頃はそこまで種類がなかったのですが、最近では色はもちろんデザイン・メーカー・性能・価格も様々なモデルが出ていまして、Bluetoothスピーカーというカテゴリーで各社展開しています。
大事なのは「音が出る事」そこに人間が居る…と知らせる事です。ですので今回の選択肢としてあえてスピーカーを選択しました。
これを言っては本末転倒だけど。
熊鈴の効果の真偽は諸説あるでしょうし、恐らくそれは「熊」本人(?)しか分からない事でしょう。そういう私は「とりあえずの保険程度」という考えです。
[s_ad]と言うのも、登山を始めてから6年程度経ちます。頻繁に登っているわけではないものの、その中で熊には会ったことがありません。
「登山」では。
そもそも素人なので2000M超の山だとソロでは行きませんし、往復で2時間〜3時間程度なら自分以外の登山者も結構いるものです。ですから人の気配は自分以外にもあるわけですし、必然的に熊が勝手に避けてくれている…という事は考えられます。だからと言って熊鈴を持たなくて良いというわけではないですよ、もちろん自己防衛として必携すべきです。
私が言いたいのは
「会う時には遭遇してしまう」という事です。
と、いうのもあれは2017年の8月だったでしょうか…1泊2日で釣りキャンプに行った時です。道東方面のとある河川を上りながら釣りをしていました。
そこはワイルドニジマスが有名なダム湖・河川でイワナ(オショロコマだったかな?)もいて、結構魚影が濃い場所です。溜まりには目視できるくらい群れていたり、倒木下にルアーを投げ込むとスーっと40㎝弱程度の魚が遊びに来てくれる様なピュアな奴ら(笑)がいる所です。
天気の良い気持ちの良い日中、沢を上がって行ったわけですね。もちろん、熊鈴を付けて鳴らしながら。前方約15Mの斜面に飛び出た巨石の上
出くわしました、ヒグマです。
体長は私よりもずっと大きく、大体ですけど180㎝を超えているのは間違いない程度の大きさです。私のイメージであのモジャモジャで丸っこいフォルムのヒグマをイメージしてたんですけど、違いました。
なんだか細いんです、シロクマみたいでした。色も黒…というよりは薄茶〜茶の色で明るい色です。笑えますけど最初「着ぐるみみたいだな…」というくらい手足が長い印象で、熊に会ったというより謎の生物に遭遇…みたいな感覚だったのを覚えています。
それを熊と認識するまでは1秒は掛からなかったのですが私、気が動転しまして左胸ポケットに入っていた爆竹に、大切にしていた限定レプリカZIPPOで火を付つけて熊の方に向かって投げたんですわ。
ZIPPOごと。
手なんてブルッブルに震えながら投げつけたのを今でも覚えています(笑)しかも、投げつけた時には熊の方が斜面を駆け上って逃げてくれている最中で、少し安心した一方で申し訳ない気持ちになりました…。言わずもがな、速攻で釣り終了です。
後で周辺を管理している、遊魚権販売のおやじさんに熊の報告をしたら
- 夏時期の熊は夏毛で細く見える
- 若い熊は黒っぽいが長齢の熊は茶色っぽい
- この地域の熊は大体向こうが逃げる
- 最近見なかったけど、当たり前に居る
な〜んて教えてくれました。
「いや〜居たかい、いいもの見たね!」とおやじさん。「いや、マジでビビったし!命の危険感じたわっ!」と心の中で叫んだのは秘密。
と、大きく脱線しましたがよく「沢は川音のせいで遭遇しやすい」なんて言いますがそう実感してます。
実はソロキャン中の真夜中に、テント真横に熊が出て九死に一生を得た事があります…とある野営場なのですけど、あれは危なかった…いずれキャンプ記事でまとめてみたいです。
ですから、私は自己防衛として熊鈴は必携ですがその音源は何でも良いと考えています。で、今回はよくある熊鈴からスピーカーに切り替えてみた。という訳です。
ラジオで良いなら音楽でも良い。
そういう事です、以上。
…ベテランの方だと防災も兼ねてラジオを流しながら登山されている方も見ますね。とても良い一手だと思います。鈴では熊避けだけの機能ですが、ラジオであれば情報も取りながら、音を出せる訳ですし万が一の災害時にも活躍できると思います。
ただ聞きたい音楽は流れてこないですよね。
「この紅葉を見ながらJAZZ聴きたいな〜」なんて思ってもラジオでは別ジャンルの曲が流れたりします。ラジオの選曲はそのラジオ局やDJに決定権がありますから、私たちがどう思っていても変曲しようがありません。
そこで…
自前のスピーカーがあれば「好きな音楽を楽しみながら、アウトドアをより一層楽しめる」と考えた訳です。
すごく気分が良い。
本記事を書いている今日この頃、多少終わり掛けではありますが紅葉が綺麗な時期です。
白樺は黄色い葉が綺麗で、葉の間からは秋晴れの空が見れます。葉が空を覆うこともなく、楓や白樺・楢などのコントラストが一層空を綺麗に見せてくれます。
奥様と4歳も間近な息子を連れて、近所の麓を散策してきました。
4歳間近とは言え、まだまだ小さい息子。山頂までは行く気は無かったのですが、ちょこっとだけ息子に淡い期待を…3分の1程度進んだところでUターン。まぁ頑張ってましたし、楽しそうで何よりでした(笑)
そんな散策中にスピーカーから自宅でプレイリストを作った「登山用JAZZ(登山じゃないけどね…)」を流しながら紅葉を鑑賞しながらゆ〜っくりと歩きました。
[s_ad]高低差のさほど激しくない近所の山です。気持ちの良い秋晴れの中、重なる落ち葉をサクサク踏みしめながら進みます。
誰もいない秋山には夏とは少し違う爽やかな風が吹き、頭上ではキビタキでしょうか小鳥らしい可愛いさえずりが聞こえます。
道中のBGMにはお気に入りのJAZZが自然の音を邪魔しない程度に流れています。まるで山間の静かな喫茶店にでも居るようです。
そんな自然の音色と、JAZZを贅沢にも合わせて聴いていると…
「おとうさん!バッタいたよ!バッタ!!」と我が子。元気があって大変よろしい(笑)
息子には景色と音楽を楽しむよりも、トンボやバッタを取る方が楽しい様子。
そんな微笑ましい光景もBGMがあると、まるで記憶の追体験をしているような思い出深いワンシーンになっているなぁ…と思います。
ほんとに「贅沢」だな…と感じました。
名目は熊避けですけど、好きな曲を流しながら景色を楽しむって今までは無かった経験です。言うなれば自宅でJAZZを聴きながら、秋の名画を鑑賞しているような感覚でしょうか。しかも目の前でゆっくりと。とても贅沢ですよね。
少し歩いて開けた日当たりの良いところで、休憩。自宅から淹れてきたコーヒーとお茶、それにちょっとしたお菓子。
座っているところから、少し離れた場所の木の枝にスピーカーを設置。付属のカラビナで引っ掛けるだけ。
少し日が暮れてきた静かな秋の森の中でJAZZが流れています。山道の開けた空間でコンサートをしているような、そんな贅沢な感覚を覚えます。秋の山で自分たちのためだけに開催された特別なコンサートのようです。
その中で家族と温かい飲み物をゆっくりと飲みながら、談笑。
「あ〜本当にすごく気分が良いね〜」と私。
「あえてここまでコーヒーとかお菓子を食べに来てもいいね〜」と奥様。
「もっとクッキー食べたいな〜」と雰囲気ぶち壊しの息子。正直でよろしい(笑)
綺麗な秋の景色と温かい飲み物・音楽で癒された体を起こしてまたゆ〜っくりと家族で帰路に着きました。
なかなかこんな体験はできないなぁと感じます。ただでさえ気持ちの良い秋の日に、好きな音楽を外で聴けるなんて今までありませんでした。
この体験、本当にオススメします。
皆さん一緒に、JAZZ登山しませんか。
スピーカー使用には配慮を。
非常に魅力的で、素晴らしい体験をさせてくれたスピーカーですが最大の注意点は…
他の方(登山者、ハイカーさん達)が居る時は使わない。
これだけですね。
私自身、自分のペースで静かにアウトドアを楽しむのが好きです。
今はゆっくりした気分で散策したいな〜なんて考えてるのに、近くにいる他の方のスピーカーからイケイケなハイテンポの曲が流れてきたら「おいおい、勘弁してくれよ…」ってなります。
あくまでも「自分達が楽しんでいるだけ」なので、それを周りの方々には強要できません。なんというか、すごい大きい音で音楽を流している車の方々をみるとすごいなぁ…って感じます。そういう気分に周りの方々をさせないよう配慮して使用しています。
今回のように自分達が休憩中の使用であっても、スピーカーは離れていますが手元のスマホから音量を下げれたり、音楽を停止する事もできますので非常に便利でした。
アウトドアでスピーカーを選ぶ決め手。
様々なものが出ていますが決め手は2つ。
最大再生時間と防水防塵性能
この2つです。
ほんと悩みましたけど、私はコレを使用しています。
iclever BluetoothスピーカーBTS11
調べて行くと本当に様々なものがあって悩みまくるでしょう。私の必要条件は…
- 屋外使用でIPX(防水防塵規格)は必須
- 登山の往復を考慮最大再生時間8時間以上
- 屋外使用で紛失・壊れる可能性もある
- したがって安ければ安い方が良い
と、いう所で調べて行くと有名メーカーのものでは一万円超えたり、それ前後が大半。熊鈴の代替品にそんなにお金はかけられません…
さらに色々調べると、ありました!
※IP67:粉塵が中に侵入せず、水没しても一定の水圧まで浸水しない
- IP67規格
- 連続再生時間20時間
- 税込4,000円を切る低価格
- しかもラバー採用で壊れにくそう
これならエントリーモデルとして十分だな、と購入してみました。
使用感はすでに述べましたが、釣りで濡れても水没しても問題ないですし、朝5時から昼の12時程度までの釣りで使っても途切れる事はなく、そのまま自宅で2〜3日音楽再生に使ってようやく切れるくらいですから、最大再生約20時間というのは信用できるかと思います。一泊二日程度なら充電なしで満足に使える状況です。
2018年5月に購入して何度も釣り、キャンプ、ハイク、ツーリングに同行していますが未だに壊れずに頼りになる相棒です。
他にも色々と出ているのですが、IPX規格が良くても再生時間が4時間とか…再生時間10時間だけどIPXの防水等級が低いとか中々条件にマッチしません。
これを企画した方はマーケティングをしっかり行なっている様に感じます。
※この商品はアマゾンのみで購入できる商品かも?
BTS11をAmazonで見る
まとめ
- 熊鈴は自己防衛の保険としても必携
- 本質は「音が出る事」だと考えている
- 熊は遭遇する時は遭遇してしまう
- ラジオで良いならスピーカーでも良いはず
- 好きな音楽を流せるという最大メリット
- 使用の際は周りへの配慮は必須
- 音楽を聴き景色を見るのは最高の体験
- 奥様も「また来たい」と言ってくれた
- Blutoothスピーカーはピンキリ
- アウトドアにはIPX規格のものを
- オススメはiclever BTS11
使用の際には配慮が必須と考えていますが、熊鈴をスピーカーに変えたら今まで経験したことのない素晴らしい体験ができました。ぜひJAZZ登山に挑戦してみませんか(笑)ハマっちゃうかもしれません。