狩猟に興味を持ち始めたのはいつの頃だったのか…様々な経緯があってようやくハンターの出発地点に立ったものの気付けばエライ事に…。後悔しない為の失敗談。
狩猟免許取得の費用だけで約15万円も掛かる。
たぶん色んな方々が気になるのが費用。細かい数字を見ると、僕も嫌気が差してきますので大まかに言って「こういう事をするとコレ位費用が掛かる」というお話です。
猟友会や自然環境課のサイトを見ると、大体「10万円前後」という記載がチラホラ。まぁ間違ってはいないでしょう。ただ…僕の様に全く狩猟と関わりが無い状態から始める人って「鉄砲(第一種)」と「罠」の二種類の免許を取得するはずです。
「何となく使いそうだから。」
そんな貴方は後に引けない状況になるかもしれませんね…
と、いうのも当たり前の話ですが「やろう(取得する)とする事が増えれば増えるだけ費用がかさむ」のが狩猟です。先に言っておきますが僕は第一種と罠の二種類の免許を同時取得する事をおススメします。
ただ、狩猟税や狩猟者登録費用等々はその分上乗せされてしまいますが狩猟生活を進めるうえで「必ず役に立つ日が来る」のは間違いありません。
おっと…話がそれてしまいましたが狩猟免許の取得費用としては概ね15万円を見ておきましょう。と、言うのも…
住民票(本籍記載)、診断書、証明写真、簡易書留、狩猟申請(第一種)、狩猟申請(わな)、猟銃等初心者教習、猟友会予備講習(第一種、わな)、猟銃所持許可申請、教習認定、装薬申請、狩猟者登録(第一種)、狩猟者登録収入印紙、猟友会部費、ハンター保険(任意)、射撃教習費、各種交通費…
と、必要な書類・講習・申請書等々が上の文字の羅列です。
これだけの書類等を用意し申請し経費を支払った結果が15万円です。
正直言うと僕の場合は一気に「空気銃・ライフル以外の散弾銃・散弾銃」の3丁を狩猟者登録1年目で申請し、さらに無線の免許も取得したので合計で19万7千円程度の費用が「狩猟を始めるまで」に掛かった実費です。
免許費用としては特殊な免許ですから、高いか安いかで言えば僕は「安い」部類だと考えています…が!!何よりもお金が掛かるのが猟銃!!!
さてその金額は…
猟銃の準備が何よりも高い。気付けば87万円もの出費。
87万!?
と、驚いた方も居るでしょう…と言っても僕は「空気銃・ライフル以外の散弾銃・散弾銃」の3丁持ちなのでこの金額なんですよね…ハッキリ言って完全に失敗したのはココです!!!めちゃくちゃ後悔しています!!( ノД`)シクシク…
え~大体の内訳ですが…
※ラ外銃はライフル銃以外の散弾銃で主に鹿・猪用です。
用品代:22万円
空気銃:34万円(一式)
ラ外銃:28万円(一式)
弾費用: 3万円
え~何が実質高いって?
用品代ですね、買いすぎました(笑)
また例のごとく羅列していきますと…
狩猟ベスト、ハンディGPS、皮剥ナイフ、解体ナイフ、カモキャッチャー、クーラーボックス、腕章入れ、ロッカー、狩猟服、空気銃用エアータンク、空気銃用アダプタ…です。
この中で一番高い用品がエアータンク(8万9千円)なのですが、これは買って良かったと思っています。それはまた別の話題にしておくとして、カモキャッチャーとクーラーボックスは必要ありませんでした…!!!
「よ~しカモ採っちゃるぞ!!狩猟用のクーラーボックスも用意しよう!ほほうカモキャッチャーという回収道具が必要なのか…!!」と意気込みましたが…まぁ初年度ではカモに近づくことも出来ず敗退‥(笑)
さらはこちら北海道の狩猟場。猟期って10月からなんですけど、僕‥登録期間の関係でスタートしたのが「11月」なんですよね。
雪降っとる!!
寒い!!
保冷必要ないっ!!
と、いう有様でした(/ω\)お恥ずかしい。
また、僕は後悔していないエアータンクですが先輩方のお話では「エアータンク持ってんの!?」と驚かれるくらいの一品で、皆さんポンプを購入して空気を充填しており「話」では「そんなに疲れないよ!」との事。
僕の持っている空気銃は250barという気圧でまぁまぁ高圧力のものです。ある程度の圧力で毎度ポンピングするのも面倒だし、準備の段階で疲れたくないので購入しました。使用感は言わずもがなバルブを捻るだけ「プシュー」の2秒で終わり、超絶快適なのでオススメします。
と、また話がそれましたが…今見直すと22万もの出費ですが空気銃がある想定で…
用品代:15万円
空気銃:34万円(一式)
ラ外銃:24万円(一式)
弾費用: 1万円
以上の合計74万程度にまで抑えることが出来るはず。
さらに言えば選択肢で空気銃は必要の無い方だと…
用品代: 7万円
ラ外銃:24万円(一式)
弾費用: 1万円
なんと、32万円です!!
…って銃本体と周辺機材が無いので当たり前なのですが「まず始めてみよう!」と思う方は空気銃を選択肢から外すのも手です。と、言うか周りでは空気銃持ちが少ないのでそもそも選択肢に無い方が多い…の、かもしれませんね。
僕は「コレ!」と決めると一直線なので、空気銃の為に最近全く乗らなくなったバイクを手放して資金調達したり、奥様を説得(これ重要)したりしましたが後悔はしておりません!!(謎)
狩猟者になるまでのリアル費用は47万円!!
と、いう事で第一種猟銃免許の一丁持ち(もしかしたら初年度登録者としては一番多いカテゴリーかも??)であれば、免許取得→狩猟開始までに掛かるリアル費用は…
47万円!!
いや、ほんと僕が捻出した費用の半分以下ですよ…正直初年度でいきなりお金を掛けすぎた感は否めません。
気付いた方がいるか分かりませんが…僕は「3丁持ち」と言いながら、猟銃の費用としては「空気銃とライフル以外の散弾銃」の2丁しか記載していません…
と、いう事は…散弾銃は幾らだったのか…??
っと、この話題は長くなるので別の機会に。
本題に戻りますが、正直空気銃を所持して後悔はしていませんが「初年度」からじゃなくても良かったかなぁ…とは思います。実際色々な意見もありますが
「初年度は先輩に付いて行って習う」
「ひたすら歩いて山を覚える」
「まずは散弾銃での据銃・発砲練習」
という事を言われましたが、その通りです。
今、僕はいわゆる「猟隊」と呼ばれるものに所属していてその中で様々な事を学んでいます。この猟隊に入った…というか自然にそうなってたのが初年度の年明け1月。その前の11月~12月は「一人」で区域図を見ながら近場の山や川に入っていました。
もちろん法令を遵守し、定められた場所で狩猟行為を行っていましたが今思えば中々に危険な状況でした。しかもその間で獲れた獲物はヒヨドリ1羽と回収不可能になったマガモ1羽だけです(本当に申し訳ない事をしました…)。
しかし猟隊に入ってからは思いもよらない自宅の近く(車で10分)の猟場を教えてもらったり、狩猟者としての心構え・山の歩き方・獲物の探し方・解体の方法・体の動かし方・必要な物品・必要では無いもの等々、多くを教えていただき、さらにはご縁があって他地区の狩猟者の方々との共同猟にお誘いいただける状況になっています。
そのお陰で初年度でしたがビギナーズラックも相まって、鹿も数頭仕留める事ができました。先輩方には本当に感謝しています。
前置きが長くなってしまいましたが、やはり狩猟を「一人で始める」のは敷居が高く、僕の様に右も左も分からない状況なのに銃を2丁も3丁も所持するのは非常に危険です。
初年度は「1丁の猟銃」を手にして先輩たちから学び、その中で必要な種類の猟銃の所持を進めるのが一番良い。と、今になって思います。
初年度で100万円超使用した僕はハッキリ言って愚か者です(笑)
狩猟で後悔しない為にも先人に教えを乞う姿勢で、また自らその輪に入ってく努力をしましょう!その中で重要なのは「先に話を聞くべし。」です。
狩猟を始める前段階として、猟友会等に話を聞きに行きましょう!必ず良い先輩達や猟隊を紹介してくれるはずです!そうすれば僕みたいに無駄な費用を掛ける事無く、狩猟を始められる事でしょう!
でも始めるまでに50万円前後は用意しておいた方が賢明です(笑)
それではよいハンターライフを!(挨拶)