北海道は札幌より夏はアウトドア、冬は薪ストーブ情報をお届け! ※現在改装中でお見苦しいと思いますがご了承願います※

薪ストーブの住宅地(住宅街)設置は無理?諦める前に伝えたい事。

きっとこのページを読んでくれている貴方は「住宅地での薪ストーブは煙臭くて絶対ダメ!」とか「なんでこの時代に薪ストーブよ⁉︎」なんてネガティブな内容を読んできたと思います。私もそうです。間違いじゃない。でも、それだけじゃないのです。


住宅地の設置は千差万別。

語弊を恐れずお伝えします…

住宅地でも設置できます。

ただし…
ご自身の住環境とストーブの状況によります。

薪ストーブの情報はそれなりに出ていまが、情報を伝える手段として「自分の体験」って伝えやすいですよね?

例えば、私みたいに住宅地で設置していればその体験から「住宅地でも大丈夫」とお伝えしますし、郊外で薪ストーブを使っている方は「やっぱり薪ストーブは郊外型。煙もニオイもでるし住宅地はダメでしょ」となりますよね。

そういった中で考えられるのは、果たして郊外型の方達は「住宅地で使い続けた」事があるのか。イメージや自分達の使用方法や状況だけで判断してはいないのか、という所です。

それは正直分かりかねる所ですので、棚上げしておきますが繰り返します

住宅地でも薪ストーブは設置出来ます。

黒い薪ストーブの中身揺らぐ炎

勿論、住宅地で薪ストーブを設置しない方が良い場合もあります。でも、それだけではないんだ…と言う気持ちを込めて、住宅地に新築で薪ストーブを設置し6年経過しようとしている実際の、いちユーザーとして情報をお伝えしていきます。


住宅地で薪ストーブを設置可能な条件は「4つ」

様々な条件はありますし、これだけではありませんが今回は薪ストーブの設置で最も悩みのタネである「煙・ニオイ」に焦点を当てていきます。

そこで私が考える条件として…

  1. 冬季の降雪がある地域
  2. 住宅地でも近隣がひらけている
  3. 二次燃焼、触媒ストーブを設置
  4. 配慮を持って使う(一番重要‼︎)

この条件に適応できる場合、薪ストーブを住宅地に設置できるかもしれません。案外クリア出来るかもしれませんので、一つずつ見ていきましょう。


1.冬季の降雪がある地域

実は「窓が閉まっている」という意味です。

私が住んでいる北海道札幌市では、当たり前のように雪が毎日のように降っています。そのため冬季は各家庭確実に窓が閉まっていますつまり…

煙やニオイが室内に入らない

状況にある訳です。
なので、雪が降らなくても寒くて「窓が閉まっている」状況であれば同じ事です。

雪で真っ白な森と一軒佇む家屋
こんな時期に窓は開けませんのでご安心を

また、よく「薪ストーブのせいで洗濯物にニオイが移る」なんて目にする事もありますが、薪ストーブが活躍する時期に外干しする家庭は殆どいません。凍るかそもそも乾かないですね。

「薪ストーブを設置したい=寒い」

と、言う事ですからここは大体の方がクリア出来ているはずです。これで薪ストーブを使っていて近隣へご迷惑をお掛けする事はグッと減りました。

※煙やニオイは確かに出ます。ただ、下の別記事を見ると分かる通り感覚は人其々ですが「気にするほど煙は出ない」と考えています。

別記事:煙の様子を動画で説明


2.住宅地でも近隣がひらけている

自宅周辺を簡単に書いた地図

上の絵は自宅周辺の地図を簡易的に記載したものです。北海道の住宅事情としては一般的な住宅地です。ちなみに我が家は約60坪の敷地面積・建坪約42坪のです。お隣との境界はそれぞれ向こう2M以上はあります。

また、道路も幹線道路ではありませんが5M程度の広い道路に面していたり、近隣には駐車場等ひらけた場所があります。このような立地ですから煙やニオイの影響は少ないと言えます。

正直この項目はご自身で判断される部分ですから、なかなか一概に良い悪いは言えません。ただ、建物と建物が隣接しているような住宅地で、境界線ギリギリの施工を行う必要がある物件では見送った方が良いでしょう。

これくらいの密集地では見送り推奨

薪ストーブ付ける方は薪保管もあるので、設置予定の物件ではある程度の敷地面積があると思いますので、クリアしている方が大半かと思います。

また住宅地に設置するにあたり我が家の工夫として…

煙突を建設条件内で可能な限り伸ばす

という事を行なっています。
煙突から出る煙自体は下の絵に表したように微風状態では「ゆっくりと下降」していきます。そのため、近隣の住宅に煙が当たりにくい工夫として煙突を高くしています。

しかし実際の所は何回もお伝えしますが、大半の方が考えているほど「煙は出ません

そんなもの感覚だろ?証拠は?

と、疑り深いあなたには是非下の動画をみて頂きたいです。別記事のために撮影した着火から巡航運転までの動画で約7分です。その都度家と外を出入りしているので編集してはいますが、正直に有りのままを撮影しています。

風向きによって煙が近隣住宅に流れる事もありますが、モクモクしたものが直撃する事は「ほぼ無い」と言って差し支えありません。


3.二次燃焼、触媒ストーブを設置

新築1〜2年目は冗談ではなく…焚き付け・薪の追加を行ったら外に出かけて風向き見ながら町内の散歩して確かめたり、新年の挨拶に託けて「薪ストーブ使ってますけどニオイとか煙どうです?」なんて個別に話を聞きに行ってました(笑)

そこでは皆さん口を揃えたように…

使ってないんだと思ってた

なんて言われました…驚きですよね。

薪ストーブ屋さんが口にする「最近の薪ストーブは煙とかそんなに出ないですよ。」と言うのは嘘じゃありません。他所様ではそういった事は「ストーブ屋が売りたいから言ってるだけ」とか「メーカーのステマ」なんて言われていますが本当にそうなのでしょうか?

私は実体験としてもそう思いません。

これはあくまで予想です。
世間でよく言われている「薪ストーブの煙がすごい」とか「家に煙のニオイが入ってきて最悪」なんて言われているのは、使用者ご本人の使い方を除いて…

鉄板・ホムセン・ダルマストーブ等

ではないでしょうか。
これらのストーブの全てを知っているわけではありませんが概ね「一次燃焼」のみです。

これは「焚き火を鉄で覆っている」だけ。
薪が燃えた排煙はダイレクトにそのまま煙突を通って外に出ていきます。煙突も100㎜未満の細いものやシングル煙突が主体ですから、燃焼効率が良いわけではありません。

一方で欧米・日本メーカーの薪ストーブでは、排煙を炉内に戻して燃焼させる「二次燃焼」や燃焼可能なガスを触媒に通して燃やす「触媒」を持つストーブになっています。

この燃焼システムのおかげで「排煙を燃やして」いる為、昔ながらの薪ストーブのイメージにあるような煙がモクモク出ると言う事は殆どありません。

私が好きで毎年行っている「薪ストーブ祭り」というイベントがあるのですが…

こちらの写真見て見るとイメージが湧きやすいかもしれません。

煙突何本あるでしょう?

写真では7本ですが、これ以外にピザ焼き用・新作薪ストーブ数台・講習用等で合計10数台の薪ストーブがこの祭りで使われています。

もしも薪ストーブを使って「煙がすごい出る」「ニオイがすごくて大変」だと言う事すべてが事実なら、この祭りは煙だらけでニオイもすごくて、とてもじゃないけど祭りを楽しむどころではない…。

となりますよね。
まったくそんな事はありません。

もちろん、会場で使われているのは全てが「二次燃焼・触媒」の働く薪ストーブです。住宅地での施工を考えても、この条件も大半の方がクリアされるでしょう。

繰り返します。
住宅地でも薪ストーブは設置できます。


4.配慮を持って使う(一番重要‼︎)

実際の条件面では大半の方がクリアされている事がお分かりいただけた事でしょう。しかし一番大切なのは「実際の運用方法」なのです。

いや、一番大切なのは…

薪ストーブユーザーとしての志

と、言うことかもしれません。
薪ストーブってまだまだ「普通」じゃありません、自分も使っているなか、色々な意味を込めて特別な暖房器具だと思っています。奇異の目で見られているのは間違い無いでしょう。

条件面に適合したからと行って使いたい放題ではいけません。薪ストーブを使い続けるためにも配慮を持って使いましょう。特に私のような住宅地での設置では尚のことです。

その中で注意しているのは…

往来時間の30分以上前に着火・追加する。

何を行っているのかと言うと
「通勤通学時間直前に着火・薪の追加をしない」という事です。

着火や薪の追加時では煙やニオイの発生は多かれ少なかれあります。だからこそ気をつけたいのです。あくまでも感じ方は人それぞれですから、私たちが「少ない」と思っても「多い」と思われる方もいらっしゃる筈です。

ですから「そう思われる機会をなるべく減らす」目的で、人が往来する通勤・通学時には着火や薪の追加を行いません。我が家だと7時〜8時半程度です。

大体1時間半〜2時間程度は薪を追加しなくても問題ありませんので、6時半に着火か薪の追加を行なって8時半過ぎに再度追加する…といった使い方です。

これ以上のこまか〜い配慮を記載した我が家の使い方のコツは別記事でまとめてありますので、住宅地で薪ストーブを設置したいと言う方の参考になると思います。

別記事:薪ストーブの煙とニオイのデメリット


じゃあエアコンならいいの?

極力ご迷惑にならないように最大限気を使いながら使います。ただ、迷惑を掛けずに…生活する事なんて出来ません。責任を放棄しているのではなく、自分たち自身の生活を営む上で「周りの各々に助けられている」と思っています。

もちろん、タイミングによって我が家の薪ストーブのニオイで「うわ、何か燃やしているニオイするな…」と思われる事もあるでしょう。Twitterでも薪ストーブbotさんが拾い上げる「薪ストーブの煙が臭い…」なんて呟きを目にしてドキッとする事もあります。

ただ、それは個人が言うか言わないか…というだけです。周りの人も思っているでしょうし、私自身も色々な事を思っています。

近隣住宅で起こりうるトラブルって沢山あると思います。幸いなことに家を建てて6年が経過しようとしていますが、そういったトラブルを含めても薪ストーブに関しても苦情などは頂いていません。

個人的には近隣住宅のお庭で催される「夏場のバーベキュー」の方が影響が大きいと思っています。夏の札幌も暑いのですがエアコンが必要なほどではありませんので基本「窓を開けて」います。

そうなるとお分かりですよね…ダイレクトに家の中へ「煙」「ニオイ」「音」が入ってきます。勿論すぐ窓を閉めて対処しますけど、本当に暑い時は窓を閉めたくないです。薪ストーブでこれをやると大批判になるでしょう、BBQではどうでしょうか?

そんなの毎日じゃないから良いでしょ?

そう思いますよね、私もそう思っています。

同じように薪ストーブの煙のニオイがしたとしても、それは一時的です。BBQのように土日祝限定…と言うわけではなく、毎日の事という差はありますがお互いの理解と配慮を持って生活しています。

なんども繰り返しますが無責任に使いたいように使っているのでは無く、薪ストーブの使用に関しては「極力ご迷惑にならないように最大限気を使いながら」使っています。

案外面倒くさいな…

そう思われる場合は薪ストーブの設置は諦めた方が良いでしょう。ただ、使い続けると慣れていきます。私のように「気にしぃ」の人間であれば、自ずと地域に合った使い方を見付けて行くはずです。


まとめ

  • 住宅地でも薪ストーブは設置可能
  • 最近の薪ストーブは煙やニオイが少ない
  • 一番の要は「使う人自身」
  • 各々に配慮しながら生活する

薪ストーブってただの暖房設備じゃなくて、色々なことを考えさせられます。自分が薪ストーブを使っているからそれを正当化したい…という深層心理はあるでしょうけど生活が便利になって行く一方で、地域の共同帯としてのつながりが薄くなる分、他者への配慮や寛容さが失われて行くのかなぁ…なんて考えています。

住宅地に率先して薪ストーブを設置しろとは思いません。ただ、決して難しい状況ではなく導入自体は設置するだけですから、あとは本当に「使う人次第」です。そんな方々の薪ストーブの検討材料になれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

それでは良い薪ストーブライフを‼︎(挨拶)

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