札幌の新築一戸建てに薪ストーブを設置し、5年経過した本音をお伝え。イメージ先行での導入は後々の後悔に繋がります、これから薪ストーブの導入をご検討されている方には是非ご一読をオススメしたい内容です!私のように後悔しない為にも(良い意味で)
薪の保管場所、是最大の難敵なり。
今回最大の問題を取り上げることになりました。私の家では相当後手後手となってしまい、新築施工当初から予定していたウッドデッキ設置や小規模庭園化計画を見直しました…どれもこれも薪ストーブに魅了され、当初の計画を大幅に見直す事になったからです。
是非、早期に保管場所の検討をしていただき良い薪ストーブライフを送りましょう!
こちらの記事で、私の実例をもとに一年間の薪の使用量(消費量)をお伝えしました。
気になる方は一度見ていただけると参考になると思います。
ここでは私のオススメとしての5㎥(以後㎥=立米と表記させていただきます)を目安としてお伝えいたします。実際には主暖房としての利用をしていますので、私の使用量は約8立米です。その量に対しての対応は順を追ってお伝えします。
薪1立米(㎥)の概要と目安
薪の重量についてお伝えしていきます。1立米は縦100㎝×横100㎝×高さ100㎝で1立米です。実際の所、薪それぞれが隙間なく入っているわけではないので、多少隙間がありますがその重量は実に約…
1t(トン)
です。身近な物で表しますと、大体ですが軽自動車か普通乗用車1台分です。結構重いですよね。容積は先ほど記載しましたが100×100×100ですので、薪の保管場所も同様で1立米保管して置きたければ、それだけのスペースを用意する必要があります。
↑↑こちらの記事でもお伝えした必須アイテムとして色々な広告媒体でも目にするログラックがあります。我が家でもそれと同じものを使っていまして、2×4材が使使えてお手頃、しかも横幅は自分の好みに合わせられますのでオススメです。このログラックに、一般的に購入出来る長さ35㎝の薪を160㎝積み重ねると100.8㎥となります。したがって…
ログラック一基で約1立米の保管が可能。
[s_ad]これ未だに不親切だな〜と思うのが、ログラックの概要記載には“こちら一基で大体【○○束】保管できます”という表記…一方販売されている薪の販売単位は「立米」です。単位が統一されていないので、パッと見て一体何立米入るか分からないんですよね…
ちょっと脱線しましたが、簡単に言えば1立米はログラック一基と覚えて置きましょう。
薪保管場所の確保とその費用
さて、5立米を必要目安とするとログラックが5基必要となってきます。ログラック一基あたり約16,000円×5で約80,000円となります。たかが棚で80,000円!?そうなんです、決して安くは無いと思います…
が!!最終的に言えばこれが一番コスパが高い手段です!!(これ大切です、要チェック)

ねじおオススメ 送料無料2×4ログラックスライド式

と、言うのも実際にはもうちょっと安く済むのですが…因みにねじお家でどれくらい経費が掛かったかというと…
・2×4ログラック
(1立米仕様):一基約16,000円
・2×4ログラック
(2立米仕様):一基約24,000円
・DIY薪小屋
(3立米仕様):一棟約30,000円
・カーポート造作薪棚
(2立米仕様):一台約180,000円
合計:約25万円・・。゚(゚´Д`゚)゚。
初めて顔文字使いました…改めてみると泣けますね。実際もうちょっと掛かってるはずです…失敗もしてるので…
やはり金額的な面でみるとDIY薪小屋が1立米あたり約10,000円ですので、お安く感じますがそれを作るまでの設計・材料下見・手配・加工・施工・設置等を踏まえると約1ヶ月強、しかも週2日の休みを全て使って朝から夕方までず〜っとやってそれです。金額では低く出ますけど、とてもじゃないですがコスパが良いとは言えません。大工さんなら、なんて事ないと思いますが私ただのアウトドア好きなサラリーマンですから!!

最終的にはねじお家ではカーポートに薪棚をくっつける事にしたのですが、やっぱり別注の造作になるので高い…といっても、たぶんこれで安い方です。施工業者すっとばして、職人さんに直談判して作ってもらいました。屋根もカーポートに合わせてガルバリウムにしてもらって、簡易基礎打ちの木造棚です。雰囲気はカーポートとバッチリ合っていて満足してます!
[s_ad]ちょっと話が脱線しましたが、素人が意気込んで調べる手間・実際に施工を行うよりも、間違いなく圧倒的に早く・簡単・確実ですので、私は強く既製品のログラックの購入を推奨します。ねじお家は当初ここまでの薪ストーブの利用を想定しておらず、後手後手の後付けになってしまいましたが、導入の構想段階であれば既製品のログラックの数量、配置を検討できるでしょうし、確実に経費を抑えられます。
それでは次に、こちらのログラックを使用した「さらなる」コストダウンテクニックをお伝えしていきます。
ログラック・薪棚設置で知っていると得するテクニック
先ほどお伝えした“実際はもうちょっと安くなる”という部分、ログラックを設置予定の方で
- 設置する箇所の横幅が4M弱取れる
- 設置する箇所の奥行きが50㎝以上取れる。
この二つの条件をクリア出来る方はログラック設置のコストを下げることができます!下の写真は我が家の2立米仕様のログラックですが…お分かりになるでしょうか?ログラック一基で薪の雪崩どめ金具が本来2個必要なのですが、2基分である2立米仕様の棚なのに4個必要なところ金具を3個しか使っていません。
すなわち…

本来、2立米の保管にはログラック(一基約16,000円)が2基必要ですので32,000円必要となるところ…
金具3個を使う事が出来れば2立米、約24,000円で設置できます!もしこの連結型のログラックを2基設置出来るとすると…
・1立米(一基)あたり約16,000円
・一基×4立米分の費用→64,000円
・連結型で2立米あたり約24,000円
・2立米×2基の費用→48,000円
16,000円も費用を抑えることができます!!
ほ〜16,000円か〜。ん?16,000円…とピンと来た方は素晴らしい!そうなのです、ログラック一基(1立米)分が浮きますのでその資金でログラックを買い増すと…
合計64,000円で
5立米分の薪を保管する事が可能!
そうなのです。私が四苦八苦して作ったDIY薪小屋で、1立米あたり約10,000円の製作費用に対し、この方法であれば1立米あたり約12,800円で施工可能!しかも圧倒的に早く・簡単・確実に施工可能です。
バラ売りログラックを楽天で見る
↑はバラ売りで2個以上買えば送料無料で調べる限り最安値かと思います。これだと3個で22,461円…ほんとこういうブログがあれば結構出費抑えられたのですけどね(自慢じゃないですよ)。
なので、私は強くログラックの利用をお勧めします。ログラックはDIYも楽しいですが既製品をうまく活用する事で、経費を抑える事ができ、その猶予資金を使って他のアクセサリーを充実させることも出来ます。ほんと、あの当時誰かに教えてほしかったです…
薪の保管場所を求めたログラックの行方

目安としている薪5立米の保管の目処がついてきました。さぁ次はいよいよ本題の保管場所ですね。薪はその特性上、シーズン前の一括買い上げが常ですので5立米が必要であれば、5立米分のスペースが事前に必要となります。
結論から言います
全ての薪を敷地内に保管しましょう!!
何言ってるんだ、当たり前だろ!とお思いの貴方、5立米侮ってはいけません。予想外な量です。5tですからね、車5台分ですよ、そんな保管場所ありますか?作れますか?
私は当初、約2立米の保管場所を検討し実行しました。まぁそれで済めば良かったのですが、ご存知の通り薪ストーブにやられたわけです。「これは薪の保管場所が足りないな…」と。そもそも庭や駐車場のスペースがありますが当時はそこにウッドデッキや、ちょっとした景観のよい樹木を植えたりライトを設置する手筈でした。そこで私がなにを考えたかというと…
「よし、薪の保管用に土地を借りよう。」
後述しますが、薪の加工場を作ったわけです。そこに家に置き切れない今シーズン使う薪も配置して、都度そこから持ってくれば何とかなる!と考えたわけです。愚か。

結果、頑張れば何とかなりますが真冬の雪が降り積もっている中、薪を掘り出して雪を落として車に運び、車を駐車場に着けて家に備えている薪棚に積み込み…お分かりですね。超絶に大変でした…なんかもう、私は業者さんなんじゃないか?と思い始めるくらい。
シーズン中で薪を移送するのは無理です。
仕事がある平日は絶対無理だし、休日もその二日間が天気良いかどうかもわからず。例え天気が良かったとしても、その日に限って別件の用事がある…こんなのザラでした。
ですから、当たり前だと思っても自分が必要とする薪の量を予め設定しておいて、それに見合ったスペースを予め用意する事が本当に大切になってきます。
そんな事も分からなかった私は結局、ウッドデッキや小庭園を諦め、後手後手に消費量が増えていった結果、後追いで薪棚を増設したり、ちょっと使いにくい場所に設置する嵌めになりました。でも諦めたのは別に嫌じゃなくて、何度も言いますがそれだけ薪ストーブに魅力があるからです。
ですから、これから薪ストーブを設置するか検討している方は真剣にお考えください。
自分が思っている以上に使う結果になるという事を。
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もし私が家を作り直すなら。
全ての薪を軒下に配置し、雨が降っても雪が降っても、積もっても影響がない屋根の下で保管できるスペースを作ります。且つ、屋外の保管場所でありながらストーブまでの運搬が容易な動線を確保し、その動線は土間です。言うなれば開放的なガレージスペースのような所に薪を保管できれば最高。
興味の無い人間からするとやり過ぎ感がある事でしょう。しかし薪ストーブを使う内にこういう思いを抱く事が多くなるはずです。
考えた事がありますか?何故、薪を保管する棚(ログラック)が販売されているのか。何故あの形なのか。私はこう考えます。
後から付け足す人が多いから。
だと。そもそも最初から多くの方が家を設計するときに、薪棚は後から付けることを想定して場所を空けたり、場合によってはその場所すら検討されず「家の壁側にとりあえず置いておけば大丈夫。」なんていう状況も考えられます。
逆を返せば薪ストーブを導入する過程で、そこまで薪の保管場所や動線については十分検討されていない…という事だと思います。私もその一人です。

薪ストーブを取り付けるなら、それ主体で十分に検討するべきで、それが新築であれば尚のこと「最大で最後のチャンス」です。
[s_ad]私は後悔しています、今でも。現在進行系で薪ストーブの導入を考えている方が羨ましい。ちょっとした好奇心や心の豊かさの為に、薪ストーブを導入するのは否定しません。ただ私が伝えたいのは、薪の保管場所を最初からよく検討されるべきという所です。
可能な限り後付けではなく屋根があるスペースを設け、5立米前後の保管ができるスペースを施工段階で作られる事をお勧めします。
私の家は新築なのに薪棚を後付け後付けした結果、12月〜2月の約3ヶ月間は1M以上積雪した庭を文字通り「雪を掻き分けて」薪を取りにいきます。掻き分けたくなければ除雪すれば良いのですが、自宅前の除雪で精一杯です…しかも雪がついていたり、融けた雪が氷になって薪についていたり…本当に大変です。
新築なのにリフォームで取り付けたような後付け感です。
薪ストーブを使いたい筈が、自身が高齢になった時にはその使用を諦めているでしょう。それは高齢だから、体力的な問題だけではなく、薪という燃料の保管場所に焦点を当てて十分に検討していなかったからです。初期レイアウトの問題です。
繰り返しますが新築は「最大で最後のチャンス」です。薪の保管場所を検討しましょう。
まとめ
- 5立米の保管場所を確保できれば一先ずOK
- 計画当初に薪の保管場所を決めておく
- 可能な限り計画段階で屋根付き保管を検討
- 後付けは既製品のログラックがコスパ最強
- 屋根無し保管は真冬の薪掘り出しを覚悟
薪の保管場所を最初から具体的に、前向きに進められれば薪ストーブユーザーとして勝ったも同然です。ストーブ設置に目が行きがちですが薪の保管場所も検討しましょう!!
あなたもきっと薪ストーブに魅力を感じる事でしょうから、薪は想像以上の使用量になることは明白です。ならば、最初から気持ち多めに場所を確保しておきましょう。余ったら余ったで良いじゃないですか!足りなくなって私みたいに後手になるよりよっぽど良いです!
是非参考にしていただいて、良い薪ストーブライフのお役に立てれば最高です!
それでは良い薪ストーブライフを!(挨拶)