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灰バケツ満杯の木灰とスコップ

薪ストーブの灰の始末。札幌でも案外宝の山かもしれない。

灰バケツ満杯の木灰とスコップ

薪ストーブを使うと避けて通れない「灰」広大な畑でもあれば別ですが、私の様な住宅地に住む人間にとっては悩みのタネ。皆さんどうしてます?ゴミ日?畑の肥やし?試行錯誤の末たどり着いた第三の選択肢をお伝えします。その灰、案外宝の山かもしれませんよ。


■注意
本記事は自分自身で調べたものを取りまとめた内容、それに付随した所感となっています。本記事を参考にしたとしても、それら事案に関しての責任は負い兼ねますのでご留意願います。参考にされる場合は自己責任でお願いしますm(_ _)m


灰ってどれくらい出るの?

わが家でも使うたびに出てくる灰ですが、実際どれくらい産出されるのか?と尋ねられても全重量を気にしたことが無く多分これくらい…というのはあります。愛用のアッシュコンテナが満タンで14L→8〜10㎏前後でしょうからそれが3〜4週間で一杯になります。これがワンシーズンで10杯は出ない、という程度ですから、感覚ではありますが80㎏前後です。

今回調べてみたところ、灰の発生量の数式がありましたので計算してみました。

灰年間発生(予定)量=木質燃料使用量×[(100-a)/100]×(b/100)

a(%):木質燃料中の水分(ウェットベース)、不明な場合は次を標準とする

木質チップ:a=30~35、木質ペレット:a=10、よく乾燥された薪:a=18~22

b(%):木質燃料(絶乾)中の灰分、不明な場合は b=1 とする

北海道 水産林務部林務局林業木材課 環境生活部環境局循環型社会推進課 農政部生産振興局技術
普及課「焼却灰(天然木由来)の利用の手引き」8P.巻末焼却灰年間発生量の推計
より引用

a=よく分からないので間をとって「20」とすると…我が家の薪使用量(約8,000㎏)×【(100−20)/100】×(1/100)=64(㎏)

よって全重量の「0.8%」が灰の算出目安となる様です。

まぁざっくり考えると薪の場合は使用量の約1%と考えるとわかりやすいですね。そう考えると我が家の使用量が約8,000㎏ですから、約80㎏となります。計算結果を踏まえると目安として60〜80㎏程度算出していると予想できます。

1立米=1,000㎏とすると→約10㎏の灰が算出されると覚えるといいでしょう。

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札幌市での処理方法

いや〜なんか昔は(10年くらい前?)は札幌でも「草木灰の日」に草木と共に灰を回収していたような記憶があるのですが、家にある分別表を見てもその記載がないのですよね。不思議。

50音順でゴミの詳細分別方法が記載されている札幌市のHPを確認してもありません。

(↑札幌市のゴミ分別辞典に飛びます。)

灰(はい)・草木灰(そうもくばい)・木灰(もくばい)で見てもありません。
皆さんどうやって処理しているのでしょうか??

まぁ個人宅でのゴミ焼却炉の使用規制が掛かってから、日常生活で灰が出る事はそんなにない…という事なのでしょうか。薪ストーブ使っていると毎日出るんですけどね。分からないなら聞いてみるべし…という事で

札幌市のコールセンターに尋ねた所…

「灰は燃えないゴミとして処分してください。」

と、いつもの有料ゴミ袋に入れて燃えないゴミの日に出す。という処理方法のご教示をいただきました。薪が燃えた後に出てくるものが灰ですから、燃えないゴミとして処分場行きになるのは当然といえば当然の結果でしょうか。でも何かこう二次利用はないのでしょうか。自宅の小さい庭では年間70㎏もの灰を肥料にするのは困難です。もっと大きな所で活用できないものか調べてみました。


灰の有効活用

個人で出来そうな所でパッと思い浮かぶのは…

灰を肥料としてヤフオクなどで売ってみる

と、いった所でしょうか。実際にヤフオクで販売されている方もいらっしゃるので、簡単に取り組めそうだな〜なんて思って掘り下げて調べてみたら、あらあら…

灰を肥料として販売する場合はお国に申請が必要。なんですね〜驚き。

第4 焼却灰を肥料として販売(無償譲渡を繰り返す場合を含む)する場合

(2)本手引きで対象とする焼却灰を肥料として販売(無償譲渡を繰り返す場合を含む) する場合、特殊肥料生産業者届と肥料販売業務開始届を届け出る必要があります。

北海道 水産林務部林務局林業木材課 環境生活部環境局循環型社会推進課 農政部生産振興局技術
普及課「焼却灰(天然木由来)の利用の手引き」5P.第4 焼却灰を肥料として販売(無償譲渡を繰り返す場合を含む)する場合の第二項
より引用

肥料取締法というものがあり、その規定に則る事なく生産・販売していた場合は懲役刑や罰金刑、もしくは併科があるようです。自家用で使用する分には届出の必要はないようですが、薪ストーブの灰であっても「生産」、それを販売するという事であれば「販売」になり上記引用の通り各種申請・届出が必要との事です。

じゃぁ登録してみるか…と思い調べて見た所

新規登録手数料(免許費用)で53,100円、更新手数料8,000円…ん、無理。

これで生計立てるわけじゃないですからね…無償譲渡であってもダメですから肥料販売計画は中止です。


ねじお家の灰始末。

先ほどは「肥料」としての販売はNGだとお伝えしました。しかし、他にも灰の活用方法はあるわけです。

  • 釉薬や藍染などの下処理に活用してもらう
  • 火鉢や囲炉裏の灰として活用してもらう

上記の二点は「欲しい人」にとっては欲しいわけですよね。逆に私たちは処分したいと思っている訳ですから、その両者が出会うことさえできればウィンウィンの筈です。そこで…ヤフオクで販売しましょう。

ん?だから灰は売っちゃダメなんでしょ?

ええ…肥料としては、ね。ですから「釉薬・火鉢・囲炉裏用」で販売するのです。

肥料としての販売は肥料取締法によっても規制されているのは前述しました。ですが釉薬や藍染の下処理、火鉢・囲炉裏等での利用であれば肥料ではありませんからその規制は適用されません。そもそも肥料で規制されている根本理由は「農作物への汚染」です。燃焼により濃縮された重金属等が作物に吸収され、それが流通する事を防ぐため、また安心安全で検査されている出自が明らかな肥料を使いリスクヘッジを行う。といった理由からです。ですから、そもそも「灰を売ってはいけない」という事ではありません。

と、いう事で昨年初めてヤフオクで販売したところ…

見事3〜4年分の灰が完売しました!!

木灰の販売で振り込まれた金額の詳細一覧
ヤフオクの受け取り画面 2月の一コマ

売れるのかね?なんて半信半疑でしたが結果が全てを物語っています。

今振り返ってみると全重量で130㎏超を販売していた様です。そう考えると大量ですよね…しかもそれを捨てる事なく、利益になる訳ですから。3〜4年分を販売し合計10回の取引を行った結果20,737円の受け取りになりました(送料込み)。といっても配送料が販売額の半分程度、さらに重量があるので梱包資材を買ったりしましたから実際の利益は販売額の半分以下…といった所です。

それでも、求めている人と処分したい人が出会った結果のウィンウィンですから、お互いに利益がとてもある事です。まさか捨てるものが売れるとは…っていうのが正直な感想です。

取引中に落札者の方とコメント欄で確認させていただいたところ「火鉢」「囲炉裏」で使う方々でした。「火鉢に入れて鮎の塩焼きします〜」とか「リフォームで囲炉裏作ってるので灰が大量に必要なんですわ。」と、いう羨ましい使用方法でした。我が家にも囲炉裏作ろうかな、なんて本気で考えちゃいました(笑)

なので、ある程度の需要はあると思います。試しにやってみると良いと思いますよ、一歩踏み出すと思いもよらぬ成果があるものです。

段ボールに入ったビニールいっぱいの木灰
梱包の一場面 袋は厚手・丈夫なものを二重に

まとめ

  • 1,000㎏換算で約10㎏の灰が出る試算
  • 1シーズンで70㎏前後の灰が産出される
  • 札幌では「燃えないゴミ」として処分
  • 灰を肥料販売するには国に申請が必須
  • 灰の自家用肥料としての使用は申請不要
  • 火鉢・囲炉裏用に需要がありそう
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冒頭でも触れていますが、参考にする場合は自己責任でお願います。しかしながら物の価値というのは視点が違えば、その価値も違うものだなぁと感じた案件でした。あなたのご自宅で処分に困って保管している灰の山も、もしかしたら欲しい方がいるかもしれません。まさしく宝の山になるかもしれません!

また、薪ストーブ設置を検討していて灰の処理が悩みのタネであれば、売れるかもしれませんし、無理に売らずとも札幌市のように燃えないゴミ等での処分方法もあります。それに不安にならず、暖かい薪ストーブで冬を越してみませんか?

それでは皆さま良い薪ストーブライフを!(挨拶)


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